【リベルタドーレス2024】決勝戦 アトレチコ・ミネイロ x ボタフォゴ [11/30]

投稿者: | 2024年11月30日

 関連記事 : 【リベルタドーレス2024】決勝ラウンド 結果&日程
 関連記事 : 【リベルタドーレス2024】 準決勝・1stレグ [10/22-23]
 関連記事 : 【リベルタドーレス2024】 準決勝・2ndレグ [10/29-30]

結果

試合日
(ブラジル時間)
チーム結果チーム得点
2024/11/30
17:00
アトレチコ・ミネイロ (CAM)
Atlético-MG
1-3ボタフォゴ (BOT)
Botafogo
CAM: 47′
BOT: 35′, 44′, 90+7′
< アトレチコ・ミネイロ (CAM) 1-3 ボタフォゴ (BOT) >
動画URL : https://www.youtube.com/watch?v=dVYu8a5Jmoo

動画URL : 
< 得点・アシスト >
(BOT) : 35' #7 ルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)[]
(BOT) : 44' #13 アレックス・テレス(Alex Telles, 1992)[PK]
(CAM) : 47' #11 バルガス(Vargas, 1989)[#7 フッキ(Hulk, 1986)]
(BOT) : 90+7' #11 ジュニオール・サントス(Júnior Santos, 1994)[]

ボール保持率: 前半:79% 21% ⇒ 前後半:80% 20%
シュート(枠内): 前半:7‐6(2‐2) ⇒ 前後半:22‐8(4‐3)
パス成功率: 前半:90% 59% ⇒ 前後半:88% 55%
ファール: 前半:6‐3 ⇒ 前後半:12‐9
黄カード(赤): 前半:3‐1(0‐1) ⇒ 前後半:4‐4(0‐1)

アトレチコ・ミネイロ (CAM)のスタメンは以下の通り。
GK : GKエヴェルソン(Éverson, 1990)
3 : CBリヤンコ(Lyanco, 1997)、CBバターリャ(Battaglia, 1991)、CBジュニオール・アロンソ(Júnior Alonso, 1993)
4 : 右WBグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa, 1994)、VOLアラン・フランコ(Alan Franco, 1998)、VOLファウスト・ベラ(Fausto Vera, 2000)、左WBギリェルミ・アラーナ(Guilherme Arana, 1997)
3 : FWフッキ(Hulk, 1986)、FWデイヴェルソン(Deyverson, 1991)、FWパウリーニョ(Paulinho, 2000)
<ベンチ入り>
GKマテウス・メンデス(Matheus Mendes, 1999)、右SBマリアーノ(Mariano, 1986)、右SBサラビア(Saravia, 1993)、CBブルーノ・フッキス(Bruno Fuchs, 1999)、CBイゴル・ハベーロ(Igor Rabello, 1995)、左SBフーベンス(Rubens, 2001)、VOLオターヴィオ(Otávio, 1994)、MFイゴル・ゴメス(Igor Gomes, 1999)、FWベルナルジ(Bernard, 1992)、FWアリソン(Alisson, 2005)、FWバルガス(Vargas, 1989)、FWアラン・カルデッキ(Alan Kardec, 1989)
   直近11月の2026W杯南米予選第11節、第12節にて、CBジュニオール・アロンソはパラグアイ代表、VOLアラン・フランコはエクアドル代表、FWバルガスはチリ代表としてそれぞれ先発出場。FWバルガスはベネズエラ戦で1得点1アシストの活躍。左WBギリェルミ・アラーナは招集後トレーニング中のケガのため離脱。
選手交代(Sai → Entra)
46' 右WBグスタヴォ・スカルパ → FWバルガス(Vargas, 1989)
46' VOLファウスト・ベラ → FWベルナルジ(Bernard, 1992)
46' CBリヤンコ → 右SBマリアーノ(Mariano, 1986)
75' FWデイヴェルソン → FWアラン・カルデッキ(Alan Kardec, 1989)

ボタフォゴ(BOT)のスタメンは以下の通り。
GK : GKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)
4 : 右SBヴィチーニョ(Vitinho, 1999)、CBアドリエウソン(Adryelson, 1998)、CBアレキサンデル・バルボサ(Alexander Barboza, 1995)、左SBアレックス・テレス(Alex Telles, 1992)
2 : VOLグレゴーリ(Gregore, 1994)、VOLマルロン・フレイタス(Marlon Freitas, 1995)
3 : MFルイス・エンヒキ(Luiz Henrique, 2001)、MFサバリーノ(Savarino, 1996)、MFチアゴ・アルマダ(Thiago Almada, 2002)
1 : FWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)
<ベンチ入り>
GKガチット・フェルナンデス(Gatito Fernández, 1988)、CBルーカス・アウテル(Lucas Halter, 2000)、左SBマルサウ(Marçal, 1989)、左SBクイアバーノ(Cuiabano, 2003)、VOLチェチェー(Tchê Tchê, 1992)、VOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)、VOLアラン(Allan, 1991)、MFエドゥアルド(Eduardo, 1989)、MFオスカル・ホメーロ(Óscar Romero, 1992)、FWチキーニョ・ソアレス(Tiquinho Soares, 1991)
   直近11月の2026W杯南米予選第11節、第12節にて、左SBアレックス・テレス、MFルイス・エンヒキ、FWイゴル・ジェズスがブラジル代表に招集。MFサバリーノはベネズエラ代表、MFチアゴ・アルマダはアルゼンチン代表。GKガチット・フェルナンデスはパラグアイ代表としてゴールマウスを守りアルゼンチン戦の勝利に貢献。
選手交代(Sai → Entra)
58' MFサバリーノ → VOLダニーロ・バルボーザ(Danilo Barbosa, 1996)
58' SBアレックス・テレス → 左SBマルサウ(Marçal, 1989)
79' MFルイス・エンヒキ → FWジュニオール・サントス(Júnior Santos, 1994)
79' MFチアゴ・アルマダ → MFマテウス・マルチンス(Matheus Martins, 2003)
90+2' FWイゴル・ジェズス → VOLアラン(Allan, 1991)

   アトレチコ・ミネイロのキックオフ。自陣最終ラインへボールを下げるとボタフォゴはプレスを仕掛ける。アトレチコはパス回しで回避するものの、最後は苦し紛れにロビングのボール。前半38秒、このボールの争奪戦で、ボタフォゴVOLグレゴーリが振り上げた足がアトレチコVOLファウスト・ベラの側頭部を蹴る形となりVOLファウスト・ベラが流血。主審はVOLグレゴーリにレッドカードを提示する。
   前半6分、ボタフォゴは相手陣左サイドライン際でFKを獲得。ゴール前に上げられたクロスは誰にも合わずにゴールマウスに流れるが、GKエヴェルソンがしっかりとキャッチ。
   アトレチコ・ミネイロは、前半8分、FWフッキがゴール前約30mの位置から強烈なミドルシュート。このシュートはGKジョン・ヴィクトルが倒れ込みながらセーブ。FWフッキは3分後にも枠内にシュートを放つ。
   数的優位に立つアトレチコがボールを支配。しかし、ボタフォゴは次第に守備を整理し、アトレチコが相手陣でボールを持つ場面では、最終ラインが高い位置を保ち中盤のスペースを消し前線がプレッシング。自陣にボールを運ばれた際は、MFルイス・エンヒキ、MFチアゴ・アルマダが最終ラインまで下がり5~6バックの陣形を形成しゴール前で鉄壁を構築する。
   前半30分、ボタフォゴは自陣ゴール前からのクリアボールにFWイゴル・ジェズスが反応、相手陣にボールを持ち込もうとしたところを背中にチャージを受け、アトレチコCBバターリャにイエローカードが提示される。
   前半35分、ボタフォゴは右SHルイス・エンヒキが左サイドでプレーし、MFチアゴ・アルマダ、VOLマルロン・フレイタスとの執拗なパス交換。MFチアゴ・アルマダがドリブルでボールを持ち上がると、ゴールライン際へボールを送り、MFルイス・エンヒキがPA入口へマイナスのボール。VOLマルロン・フレイタスがダイレクトに足を振り抜くと、MFチアゴ・アルマダがコースを変え、DFに当たったボールがゴール左へ流れる。そのボールにMFルイス・エンヒキが左足を一閃すると、ボールはGKのニアサイドを抜きゴールネットを揺らす。数的不利のボタフォゴが先制。[0‐1]
   前半40分、ボタフォゴはMFルイス・エンヒキが相手のバックパスを追いかけPA右角でゴールマウスを飛び出したアトレチコGKエヴェルソンと接触し転倒。主審は流すが、プレーが中断した際にVARが介入、オンフィールドレビューの結果、ボタフォゴにPKが与えられる。前半44分、左SBアレックス・テレスが左足でこのPKを右隅に決めボタフォゴがリードを拡げる。[0‐2]
   アディショナルタイムに入り、相次いで両チームに計3枚のイエローカードが提示され試合はやや不穏な状況に陥る。
   その後アトレチコがボタフォゴゴールに迫るが、クロスやシュートの精度に欠け、決定機を迎えることなく主審がタイムアップの笛を鳴らす。
   ボタフォゴが数的不利の逆境を跳ね返し、2‐0とリードして前半が終了。
   アトレチコ・ミネイロは、FWフッキが攻撃陣を牽引するものの、ゴール前を固めるボタフォゴ最終ラインの前にFWデイヴェルソンが高さを生かす場面が見られず、FWパウリーニョはFWフッキとの距離感が終始合っていない。ガブリエル・ミリット監督はどのようにこの状況を打開するだろうか。
   後半キックオフ。
   アトレチコ・ミネイロは一気に3選手を交代。FWバルガス、FWベルナルジ、右SBマリアーノが投入される。
   後半2分、アトレチコ・ミネイロは左CKを獲得。FWフッキが左足でゴールから離れるボールをゴール前に送ると、FWベルナルジの後方でピッチに立ったばかりのFWバルガスがやや後方に下がりながらフリーの状態でヘディングシュート。ボールはゴール左に吸い込まれアトレチコ・ミネイロが反撃を開始。[1‐2]
   試合の流れを掴んだアトレチコ・ミネイロは、後半8分にFWフッキが右サイドからアーリークロス。FWデイヴェルソンがダイビングヘッドに持ち込むが僅かにボールは枠外へ。
   後半のアトレチコ・ミネイロは、焦りが消え、相手陣に10mほど入った位置から最終ラインが起点となり配球。起点が下がったことより相手最終ラインの前後にスペースが増え攻撃の幅が拡がる。
   後半18分、FWフッキが右45度の角度から左足のシュート。GKジョン・ヴィクトルが両手で辛うじてCKに逃れると、そのCKからはクリアボールを右SBマリアーノが拾いゴール前に柔らかいボール。ボタフォゴFWイゴル・ジェズスが辛うじてCKに逃れる。
   その後は、左サイドを中心にアトレチコ・ミネイロが次々とクロスボールをゴール前に送り込んでいく。
   後半35分を過ぎると、アトレチコ・ミネイロが相手陣に押し込み半面での試合となる。
   後半40分、右SBマリアーノが中央やや右からゴール前にフィード。FWバルガスが斜めに切れ込み足を合わせるが、惜しくもボールはクロスバーを越える。
   後半43分、アトレチコ・ミネイロは左サイドから前線へのフィード。ボタフォゴDFのミスを突いたFWバルガスがゴールマウスを飛び出すGKの頭上を越すシュートを狙うがこれも枠を捉えない。
   アディショナルタイムは7分。
   後半45+2分、ボタフォゴはFWジュニオール・サントスが相手陣右深くで個人技から打開を図るがアトレチコ・ミネイロ守備陣がしっかりと対応。
   後半45+3分、アトレチコ・ミネイロはCBバターリャが前線に入り、最終ラインの右SBマリアーノや左サイドからゴール前に配球を続ける。
   後半45+7分、ボタフォゴFWジュニオール・サントスが相手陣右コーナーフラッグ付近でDF2枚を剥がしゴールライン際をドリブリでゴールに向かいゴール前にボールを送る。DFが必死に戻りボタフォゴMFマテウス・マルチンスの僅か手前でスライディングでボールをカットするが、そのこぼれ球をFWジュニオール・サントスが左足でゴールネットにボールを突き刺し試合を決定づける。
   試合再開後間もなくタイムアップの笛が吹かれ、ボタフォゴが3-1の勝利。
   ボタフォゴは、試合開始直後の退場劇で一人少ない状況での試合が続いたものの、中盤から前線の選手が労を惜しまずピッチを上下に走り回り、最後は7月のケガに苦しんだFWジュニオール・サントスがリベルタドーレス得点王を自ら祝うゴールで試合を締めくくった。
   ※FWジュニオール・サントスは、仕事と両立しながらアマチュアサッカーを続け、2017年にオズヴァウド・クルス(Osvaldo Cruz)からサンパウロ州最下層リーグにて22歳のプロデビュー。同年は17試合5得点を記録し、翌2018年にサンパウロ州選手権1部、2018年4月に全国選手権2部、2019年は全国選手権1部フォルタレーザ(27試合10得点)での期限付き移籍でプレーとキャリアアップを果たす。2019年7月、当時J2リーグの柏に加入。その後、横浜M、広島にてプレー、日本では約4年間で107試合28得点8アシストの成績を残した。2023年4月、全国選手権開幕を前に加入したボタフォゴではスリートップの一角に定着し50試合7得点3アシスト。2024年も主力の一人として活躍するが、相次ぐケガのため計3か月間戦列を離脱。今季は48試合20得点4アシスト(うちリベルタドーレスにて11試合10得点1アシスト)を記録している。
   2024リベルタドーレス最優秀選手賞には、決勝戦で先制ゴールとチーム2点目のPKを獲得、大会を通じて12試合4得点2アシストを記録したFWルイス・エンヒキが獲得。
   ボタフォゴがクラブ史上初のリベルタドーレス制覇を達成し、2024リベルタドーレスは幕を閉じた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です