[2025年U-20南米ユース選手権] U-20ブラジル代表選手一覧(2024.12.20発表)

投稿者: | 2024年12月22日
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(ブラジル標準時間 2024年12月20日 9時46分 CBF発表)
ブラジルサッカー連盟は、ペルーにて2025年1月23日~2月16日に開催される2025年U-20南米ユース選手権への招集選手23名を発表した。
同大会のの出場資格は、2005年1月1日以降に生まれた選手。
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ブラジルU-20代表招集メンバー

下表
「クラブ成績※」欄 : トップチームでの通算成績(2024年12月21日現在)
「所属」欄 : 2024年12月20日現在の所属クラブ
下表「選手登録名」欄のリンクをクリックすると、新しいタブにて当ブログ選手紹介記事が開きます。
ポジション選手登録名名前所属クラブ成績※生年月日
GK/
GOL
フェリピ・ロンゴ
Felipe Longo
Felipe Longo Fernandes da Silvaコリンチャンス
Corinthians
N/A2005/03/05
GK/
GOL
オターヴィオ・コスタ
Otávio Costa
Otávio Eleodoro Rezende Costaクルゼイロ
Cruzeiro
N/A2005/12/27
GK/
GOL
ホベルチ・アスンソン
Robert Assunção
Robert Pinto Alves Assunçãoアトレチコ・ミネイロ
Atlético Mineiro
N/A2005/02/03
右SB/
LAD
ペドロ・リマ
Pedro Lima
Pedro Henrique Cardoso de Limaウルヴァーハンプトン
Wolverhampton/ENG
28試合2G3A2006/07/01
右SB/
LAD
JP シェルモンチ
JP Chermont
João Pedro Chermont Cremaサントス
Santos
36試合2G4A2006/01/18
左SB/
LAE
ゼ・ギリェルミ
José Guilherme
José Guilherme de Lima Costaグレミオ
Grêmio
9試合2005/03/16
左SB/
LAE
レアンドリーニョ
Leandrinho
Leandro Viana da Silva Gamaヴァスコ・ダ・ガマ
Vasco da Gama
23試合2G1A2005/03/17
CB/
ZAG
フィリピ・ボルドン
Filipe Bordon
Filipe Bordonラツィオ
Lazio/ITA
N/A2005/06/24
CB/
ZAG
アントニー
Anthony
Anthony Wesley Ciriano Oliveiraゴイアス
Goiás
4試合2005/07/12
CB/
ZAG
ヤゴ・シウヴァ
Iago Silva
Iago Teodoro da Silva Nogueiraフラメンゴ
Flamengo
1試合2005/04/18
CB/
ZAG
ジャイール・パウラ
Jair Paula
Jair Paula da Cunha Filhoサントス
Santos
24試合2005/03/07
MF/
MEI
ブレーノ・ビドン
Breno Bidon
Breno de Souza Bidonコリンチャンス
Corinthians
44試合1G2A2005/02/20
MF/
MEI
ガブリエウ・カルヴァーリョ
Gabriel Carvalho
Gabriel Carvalho Teixeiraインテルナシオナウ
Internacional
26試合1G3A2007/08/17
MF/
MEI
ガブリエウ・モスカルド
Gabriel Moscardo
Gabriel Silva Moscardo de Sallesスタッド・ランス
Stade de Reims
30試合1G1A2005/09/28
MF/
MEI
カウアン・ホドリゲス
Kauan Rodrigues
Kauan Rodrigues da Silvaフォルタレーザ
Fortaleza
32試合3G3A2005/04/16
FW/
ATA
グスタヴォ・プラード
Gustavo Prado
Gustavo Prado Alvesインテルナシオナウ
Internacional
41試合1G1A2005/06/06
FW/
ATA
アリソン・サンタナ
Alisson Santana
Alisson Santana Lopes da Fonsecaアトレチコ・ミネイロ
Atlético Mineiro
40試合3G1A2005/09/21
FW/
ATA
ハイアン
Rayan
Rayan Vitor Simplício Rochaヴァスコ・ダ・ガマ
Vasco da Gama
41試合3G1A2006/08/03
FW/
ATA
ヒカルド・マチアス
Ricardo Mathias
Ricardo Mathias da Silvaインテルナシオナウ
Internacional
6試合1G2006/07/25
FW/
ATA
デイヴィジ・ワシントン
Deivid Washington
Deivid Washington de Souza Eugênioチェルシー
Chelsea/ENG
19試合2G2005/06/05
FW/
ATA
ペドリーニョ
Pedrinho
Pedro Henrique Silva dos Santosゼニト
Zenit/RUS
62試合7G4A2006/02/05
FW/
ATA
ウェズレイ
Wesley
Wesley Gassova Ribeiro Teixeiraアル・ナスル
Al-Nassr/KSA
94試合8G5A2005/03/05
FW/
ATA
ナタン・フェルナンデス
Nathan Fernandes
Nathan Ribeiro Fernandesグレミオ
Grêmio
50試合4G1A2005/02/16
監督 : ハモン・メネゼス(Ramon Menezes)

招集メンバー概要・感想

2025年U-20南米ユース選手権に向けたU-20代表は、2024年6月3日~11日の初代表合宿以降、4度に渡る合宿が開催され、各合宿で23選手、計60選手以上が招集を受け、その中から選考が行われた。
しかし、各合宿で有力候補を送り出してきたパウメイラス、アトレチコ・パラナエンセからの招集が見送られ、フラメンゴ、クルゼイロからも各1選手の招集に止まった。
また、フル代表出場歴を有するFWヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005, ベティス/ESP)、FWエンドリッキ(Endrick, 2006, レアルマドリード/ESP)、FWエステヴォン(Estêvão, 2007, パウメイラス)の招集も見送られた。

GKは計5選手が合宿に招集され、すべて合宿に招集されメキシコとの国際親善2試合でもゴールマウスを守ったGKホベルチ・アスンソン(Robert Assunção, 2005, アトレチコ・ミネイロ)が軸。3度の合宿に招集を受けたGKオターヴィオ・コスタ(Otávio Costa, 2005, クルゼイロ)が2番手。3番手争いにはGKフェリピ・ロンゴ(Felipe Longo, 2005, コリンチャンス)が滑り込んだ。
SBは計9選手が合宿に招集されたが、全4合宿に参加しメキシコとの親善試合2試合では攻守にバランスを取りチームに安定感をもたらしたSBレオナルド・デリキ(Leonardo Derik, 2005, アトレチコ・パラナエンセ)が見送り。2024年7月にウルヴァーハンプトン/ENGへ移籍した右SBペドロ・リマ(Pedro Lima, 2005)、サントスでレギュラーとして全国選手権2部優勝に貢献した右SBジョタ・ペー・シェルモンチ(JP Chermont, 2005)、トップチームではウィングでの起用も見られた攻撃的な左SBレアンドリーニョ(Leandrinho, 2005, ヴァスコ・ダ・ガマ)が選出。直近の10月合宿にのみ参加した左SBゼ・ギリェルミ(José Guilherme, 2005, グレミオ)がU-20代表の座を掴んだ。
MFには計16選手が合宿に参加。コリンチャンス育成出身のVOLブレーノ・ビドン(Breno Bidon, 2005, コリンチャンス)とVOLガブリエウ・モスカルド(Gabriel Moscardo, 2005, スタッド・ランス/FRA)の両選手がボランチに選出。VOLブレーノ・ビドンはシーズン終盤にコリンチャンスにてスリーボランチの一角を占めチームのリベルタドーレス出場権獲得に貢献。2023年にブレークしパリSG/FRAへの移籍を果たしたVOLガブリエウ・モスカルドとのツーボランチが有力。
監督交代後のインテルナシオナウにて多くの出場機会を得てチームのリベルタドーレス出場権獲得に貢献したMFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007)とMFグスタヴォ・プラード(Gustavo Prado, 2005)の両雄が中盤に選出。MFガブリエウ・カルヴァーリョは2007年生まれで唯一の選出。また、国外からの注目も高く中東クラブから2200万ユーロ(約36億円)の打診が届いているとのこと。MFグスタヴォ・プラードはクラブでの活躍を受け直近の2合宿に招集を受けU-20代表の座を獲得。MFカウアン・ホドリゲス(Kauan Rodrigues, 2005, フォルタレーザ)は2024年後半はトップチームでの起用はなかったものの直近の2合宿に招集されU-20代表に抜擢。
FW登録は7選手。
センターフォワードには、サントス育成出身で2022年英ガーディアン紙「ネクスト・ジェネレーション」に掲載されたFWデイヴィジ・ワシントン(Deivid Washington, 2005, チェルシー/ENG)と、2023年南米U-17選手権代表FWヒカルド・マチアス(Ricardo Mathias, 2006)。いずれもクラブでは多くの試合に起用されているとは言えず試合勘が心配される。
右サイドを主戦とする選手は、FWアリソン・サンタナ(Alisson Santana, 2005, アトレチコ・ミネイロ)、FWハイアン(Rayan, 2006, ヴァスコ・ダ・ガマ)、FWナタン・フェルナンデス(Nathan Fernandes, 2005, グレミオ)。いずれもスピードとドリブルが特長。
FWアリソン・サンタナは身長183cmの高さも兼ね備えサイドから内に絞った左足のシュートも魅力。FWハイアンは1.5列目でのプレーも多くシーズン終盤にはゴール前に現れる場面が増えプレーの幅を拡げている。FWナタン・フェルナンデスのドリブルは切れ味が身上。ファーストタッチのアイディアも豊富。グレミオではスピードを生かしカウンターを主導する機会も多い。
左サイドを主戦とする選手はFWペドリーニョとFWウェズレイ。いずれもコリンチャンス育成出身。FWペドリーニョは2023年U-20南米ユース選手権でタイトルを獲得。攻撃のセンスのみならず相手ボール時のポジショニングもよく頭の良さが感じられる選手。FWウェズレイはサイドライン際からのゴールライン際への持ち上がりや中央への切れ込みのシュートが魅力。両選手には国外移籍を経てさらに成長した姿を期待したい。

U-20代表チームを率いるのは、2023年U-20南米ユース選手権(前回大会)にてタイトルを獲得したマノ・メネゼス(Ramon Menezes)監督
2023年大会では、決定力のあるFWヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005)や高いキャプテンシーでチームを牽引したVOLアンドレイ・サントス(Andrey Santos, 2004)を筆頭に、ボール奪取力の高いVOLマルロン・ゴメス(Marlon Gomes, 2003)や攻守の繋ぎ役となったMFアレキサンデル(Alexsander, 2003)が試合のバランスを取り、全9試合を7勝2分、21得点3失点の成績で優勝を収めた。
その後はパンアメリカン競技大会U-23代表にて辛うじて優勝を収めたものの、2023年U-20W杯は準々決勝で敗退、2024年パリ五輪南米予選では五輪出場権を逃している。
パンアメリカン競技大会も含め、U-20W杯や五輪予選では自陣に押し込まれる時間帯も多く、個の力に頼る戦術に乏しい試合を展開。攻撃面では相手守備網を崩すことができず、不用意なボールロストからカウンターを許す場面も散見された。
今大会のチーム編成は攻撃的な選手に偏った内容。ボランチを本職とする選手の招集が2選手に止まっており、守備面、守備から攻撃への移行での不安点が多い。

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