ブラジル紙「GE」(ブラジル時間2024/12/28 13:39)は、インテルナシオナウ所属のMFガブリエウ・カルヴァーリョ(Gabriel Carvalho, 2007/08/17)選手が、この日、アル・カーディシーヤ(Al Qadsiah)/KSA入団に向けたメディカルチェックのため、スペイン・マドリードへ向かうと報じた。
移籍金は、固定1600万USドル(約25億2000万円)+ボーナス600万USドル(約9億5000万円)の総額2200万USドル(約34億7000万円)。インテルナシオナウは今後も所有権の一部を保有する。
移籍時期は、ガブリエウ・カルヴァーリョ選手が18歳の誕生日を迎える2025年8月17日以降。
ガブリエウ・カルヴァーリョ選手は、2024年6月16日全国選手権第9節ヴィトーリア戦(A)の後半26分にセグンドボランチとしてピッチに送り出されプロデビュー。そのデビュー戦で自陣でのパスカットからFWウェズレイ(Wesley, 1999)へスルーパスを通し同点ゴールのアシストを記録した。
なお、16歳9か月30日でのプロデビューは、FWアレシャンドレ・パト(Alexandre Pato, 1989)の記録を上回る2001年以降のクラブ最年少デビュー記録。
2024年12月20日には、2025年1月に開幕するU-20南米ユース選手権代表として2007年生まれ世代から唯一の選出。
また、英ガーディアン紙「ネクスト・ジェネレーション2024」に選出されている。
<ガブリエウ・カルヴァーリョ (Gabriel Carvalho)>
ガブリエウ・カルヴァーリョ・テイシェイラ
Gabriel Carvalho Teixeira
ポジション:フォワード/アタカンチ、MF/メイオ・カンピスタ
利き足:両足
2007年8月17日生まれ
<経歴紹介>
身長168cm、体重67kg。
利き足は両足。
主なポジションは、トップ下、セカンドトップといった中盤のゴールに近い中央寄りのポジション。右サイドのウィングやサイドハーフ、セグンドボランチでの起用機会も見られる。
2024年シーズン終了時点のトップチームでの成績は以下の通り:
〇 コパ・スウアメリカーナ : 1試合
〇 全国選手権 : 24試合1得点3アシスト
〇 コパ・ド・ブラジル : 1試合
中東移籍はキャリアアップにとってマイナスな印象があった。しかし、2024年10月、コリチバからアル・アハリ・ドバイへ渡り2024年7月にボタフォゴに移籍入団を果たしたFWイゴル・ジェズス(Igor Jesus, 2001)が2026W杯南米予選に代表初招集。4試合に先発出場を果たし1得点1アシストの活躍を見せたことで、そのネガティブな印象をかなり払拭した。
ガブリエウ・カルヴァーリョの移籍先が欧州ビッグクラブでないことは少し残念なようにも感じるが、欧州移籍は出場機会に恵まれず重要な成長期を棒に振る可能性も高い諸刃の剣。先述のFWイゴル・ジェズスのように中東でのプレーをステップアップとしてブラジルクラブへの逆輸入、もしくはそこから欧州移籍を果たし、ブラジル代表への道を目指してもらいたい。
ガブリエウ・カルヴァーリョ選手の詳細については、当ブログ『ガブリエウ・カルヴァーリョ (Gabriel Carvalho)』を参照ください。