スーペルコパ・ド・ブラジル 2023
2022年ブラジル全国選手権優勝者パウメイラスと2022年コパ・ド・ブラジル優勝者フラメンゴによるスーペルコパ・ド・ブラジルが現地時間2023年1月28日首都ブラジリアのマネ・ガヒンシャ競技場で開催された。 キックオフは16:30。
パウメイラス スターティングイレブン
背番号 | ポジション | 選手名 | 誕生年 | 交代・得点・ カード等 |
---|---|---|---|---|
21 | GK/GOL | ウェヴェルトン (Weverton) | 1987 | |
2 | SB/LAD | マルコス・ホッシャ (Marcos Rocha) | 1988 | |
15 | CB/ZAD | グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez) | 1993 | |
26 | CB/ZAE | ムリーロ (Murilo) | 1997 | |
22 | SB/LAE | ピケレス (Piquerez) | 1998 | |
25 | MF/VOL | ガブリエウ・メニーノ (Gabriel Menino) | 2000 | G45+4′, G74′ Y45+7′, ↓79′ |
30 | ↑ MF/VOL | ジャイルソン (Jailson) | 1995 | ↑79′ |
8 | MF/VOL | ゼ・ハファエウ (Zé Rafael) | 1993 | ↓87′ |
13 | ↑ CB/ZAD | ルアン (Luan) | 1993 | ↑87′ |
23 | MF/MEI | ハファエウ・ヴェイガ (Raphael Veiga) | 1995 | G38′, G(P)58′ |
7 | FW/ATA | ドゥドゥ (Dudu) | 1992 | ↓87′ |
19 | ↑ FW/ATA | ブレーノ・ロペス (Breno Lopes) | 1996 | ↑87′ |
10 | FW/ATA | ホニ (Rony) | 1995 | ↓87′ |
29 | ↑ FW/ATA | ハファエウ・ナヴァーホ (Rafael Navarro) | 2000 | ↑87′ |
16 | FW/ATA | エンドリッキ (Endrick) | 2006 | ↓64′ |
12 | ↑ SB/LAD | マイキ (Mayke) | 1992 | ↑64′ |
フラメンゴ スターティングイレブン
背番号 | ポジション | 選手名 | 誕生年 | 交代・得点・ カード等 |
---|---|---|---|---|
20 | GK/GOL | サントス (Santos) | 1990 | |
2 | SB/LAD | バレラ (Varela) | 1993 | |
34 | ↑ SB/LAD | マテウジーニョ (Matheuzunho) | 2000 | ↑76′ |
23 | CB/ZAD | ダヴィ・ルイス (David Luiz) | 1987 | Y37′ |
4 | CB/ZAE | レオ・ペレイラ (Léo Pereira) | 1996 | |
6 | SB/LAE | アイルトン・ルーカス (Ayrton Lucas) | 1997 | A61′ ↓89′ |
42 | ↑ MF/MEI | マテウス・フランサ (Matheus França) | 2004 | ↑89′ |
8 | MF/VOL | チアゴ・マイヤ (Thiago Maia) | 1997 | |
20 | MF/VOL | ジェルソン (Gerson) | 1997 | |
32 | ↑ MF/VOL | ヴィダウ (Vidal) | 1987 | ↑80′ |
7 | MF/MEI | エヴェルトン・ヒベイロ (Everton Ribeiro) | 1989 | A51′ Y90+6′ |
14 | MF/MEI | デ・アラスカエッタ (De Arrascaeta) | 1994 | |
11 | ↑ FW/ATA | エヴェルトン・セボリーニャ (Everton Cebolinha) | 1996 | ↑76′ |
9 | FW/ATA | ガブリエウ・バルボザ (Gabriel Barbosa) | 1996 | G(P)26′, G51′ |
21 | FW/ATA | ペドロ (Pedro) | 1997 | G61′ |
ハイライト動画
試合結果
パウメイラス 4(前:2-1、後:2-2)3 フラメンゴ
試合開始早々から、球際での激しさ、ボールを奪ってからの攻守切り替えの速さ、厳しいマークを巧みにかわす個人技やパス交換、シーズン初めで連携が上手くいかずミスが少なからず見られ、ファールも多かった(両チーム計35ファール)とは言え、多くのゴールも生まれた面白い試合。
パウメイラスは前線、中盤でボールを奪うとスピードのある前線に素早くボールを運ぶ。 一方、フラメンゴはボールを保持しパス回しや選手のポジション交替などから相手ゴールに迫る、お互いに前年のスタイルを継続した戦術を採用する。
パウメイラスは、移籍したVOLダニーロ(Danilo)、MF/MEIグスタヴォ・スカルパ(Gustavo Scarpa)のポジションに、ユーティリティ性の高いガブリエウ・メニーノ、前年後半をケガで棒に振ったハファエウ・ヴェイガがそれぞれ入る。 フラメンゴは、移籍したVOLジョアン・ゴメス(João Gomes)、右SB/LADホジネイ(Rodinei)のポジションに、マルセイユ/フランスから復帰したジェルソン、ウルグアイ代表として2022W杯に3試合出場したバレラがそれぞれ入る。
前半
フラメンゴはビルドアップ時にチアゴ・マイアが両CBの間に入り、両翼が両サイドに広がり高い位置を保つ。パウメイラスは中央をエンドリッキがコースを切り、フラメンゴの両SBに入るボールにはホニ、ドゥドゥが素早くチェックに入る。フラメンゴ中盤はゼ・ハファエウ、ハファエウ・ヴェイガ、ガブリエウ・メニーノが自由にさせない。
前半20分、フラメンゴがGKに戻したボールをエンドリッキがチェイス、GKのパスをブロックし真上に上がったボールをホニが頭でゴールを狙うがレオ・ペレイラがクリア。 前半22分、マルコス・ホッシャからボールを奪ったデ・アラスカエッタがペナルティエリア入口でマルコス・ホッシャに倒される。これがPKと判定。ガブリエウ・バルボーザが落ち着いて決め、フラメンゴが先制。(PAL0-1FLA)
前半33分、エンドリッキがチーム初シュートを放つがサントスが正面でしっかりとキャッチ。 前半38分、ドゥドゥがペナルティエリア左でボールを受け、中央に流れながらシュート。このシュートはダヴィ・ルイスがカット。しかし、ハファエウ・ヴェイガの足元にボールは流れハファエウ・ヴェイガが右足でシュート。パウメイラスが同点に追いつく。(PAL1-1FLA) 前半45+3分、ペナルティエリア右でボールを受けたエヴェルトン・ヒベイロが左足で巻き込むシュートを放つが枠外へ。 前半45+4分、ペナルティエリアから10mほどの地点、フラメンゴの2ラインの間で背後からのボールを受けたガブリエウ・メニーノが前を向くと左足を一閃。ゴール左上隅、ボールはゴールポストに僅かに触れゴールネットに突き刺さる。ゴラッソ。パウメイラスが逆転に成功する。(PAL2-1FLA)
後半
後半5分、自陣センターサークル付近中央からエヴェルトン・ヒベイロが右サイド前方へ駆け上がるガブリエウ・バルボーザにパスを送る。ガブリエウ・バルボーザはペナルティエリア中央にクロスを上げるがペドロの地面に叩きつけるヘディングシュートはGKウェヴェルトンが両手で弾く。そのボールをデ・アラスカエッタが右足でシュートを放つが再びウェヴェルトンが阻止。 後半6分、センターサークル付近で後方からのボールを受けたエヴェルトン・ヒベイロがドリブルで前に上がりながら前方へスルーパス。ガブリエウ・バルボーザがGKとの一対一をボールをふわりと浮かしたシュート。後半の早い時間に同点に追いつく。(PAL2-2FLA) 後半11分、相手ゴールライン際からガブリエウ・メニーノがクロスを上げる。エンドリッキがペナルティエリア入口でボールを胸でトラップ。詰めに来たエヴェルトン・ヒベイロをシャペウでかわそうとしたところ、このボールがエヴェルトン・ヒベイロが振り上げた腕に当たりパウメイラスがPKを獲得。このPKをハファエウ・ヴェイガが決め、再びパウメイラスがリードを奪う(PAL3-2FLA)。
後半16分、相手ペナルティエリア手前でのパス交換から、エヴェルトン・ヒベイロがペナルティエリア内左アイルトン・ルーカスにボールを送る。アイルトン・ルーカスはボールを受け縦への突破を選択し中央にクロスを送る。そのボールをペドロが踵でゴールに流し込むゴラッソ。フラメンゴが再度同点に持ち込む。(PAL3-3FLA) 後半22分、パウメイラスが左からドゥドゥがドリブルでペナルティエリア内深くまでボールを持ち込み、ゴールライン際のハファエウ・ヴェイガ、ホニとボールをつなげホニがシュートを放つがGKサントスが阻止。弾いたボールをジェルソンが拾い、デ・アラスカエッタ、ディフェンス裏へと走るペドロへとボールを繋ぐ。右からフリーの状態でガブリエウ・バルボーザも上がるがペドロはシュートを打つことができず、マルコス・ホッシャがクリア。 後半28分、ペナルティエリア手前右サイドからガブリエウ・メニーノが左サイドのドゥドゥへサイドを変える。ドゥドゥは前方へ縦のパス。中央から流れたハファエウ・ヴェイガがこのボールを受け中央へ低いクロス。このボールをホニがスルー、やや後方へ流れたボールをガブリエウ・メニーノが左足でシュートを放つとボールはゴールネットに吸い込まれる。パウメイラスが三度リード(PAL4-3FLA)。(しかし、このゴールはオフサイドポジションに位置するマイキが意図せずともGKサントスのプレーを妨げており、VARの介入がなかったことが試合後にメディアで問題視されている。)
その後は選手交代でパウメイラスは守備を固め、フラメンゴは攻撃陣の枚数を増やす。 フラメンゴは相手陣に押し込むも度々ミスを犯し、パウメイラスがカウンターで決定的な場面を作る。 後半45+10分、フラメンゴは最後のプレーとなる右CKを獲得。アルトゥール・ビダルが頭でそらしたボールをチアゴ・マイアが頭に合わせるがボールは僅かにゴール左に外れる。 試合はこのままタイムアップ。 2023年最初のタイトル、スーペルコパ・ド・ブラジルは、前年のブラジル全国選手権覇者パウメイラスの優勝で幕を閉じた。