最新更新日 : 2024/01/26 更新履歴 : 2023/07/26
ジョアン・ヴィクトール・ヴィエイラ・フェヘイラ・ソウザ
João Victor Vieira Ferreira Sousa
ポジション:フォワード/アタカンチ
利き足:右
2004年4月27日生まれ
<クラブ・世代別代表経歴>
≪育成時代≫
ブラジル連邦共和国マラニョン州の州都サンルイスに生まれる。 7歳でフットサルとサッカーを始め、12歳でサッカー一本に絞る。
ペルナンブーコ州レシフェに本拠を置くエスポルチ、同じくレシフェに本拠を置くナウチコなどを経て、2019年、セアラー州フォルタレーザに本拠を置くセアラーSC下部組織に入団する。
2020年、U-17全国選手権での活躍が認められ、初めての世代別代表としてU-17代表チームに、チーム最年少選手として招集される。 U-17代表招集後に2023年末までのプロ契約をセアラーSCと締結。
≪セアラーSC≫
2021年4月10日、グート・フェヘイラ(Guto Ferreira)監督のもと、コパ・ド・ノルデスチのグループラウンド第8節サウゲイロ戦、後半34分、交代出場で左ウィングでプロデビューを果たす。僅かな出場時間ながら、左サイドから相手守備ライン裏への飛び出し、ゴールライン際まで持ち上がってのシュート、3人をかわすドリブルなど存在感を放つ。
5月19日州選手権準決勝フェホヴィアーリオ戦では、後半25分に交代出場、後半33分にはペナルティエリア入口左でパス交換からゴールライン際に攻めあがると、マイナスのクロスボールを供給。サウロ・ミネイロ(Saulo Mineiro, 1997, 2021年- 横浜FC)がボールを受けディフェンダーをかわしゴール。ジョアン・ヴィクトールはプロ初アシストを記録する。
5月23日州選手権決勝フォルタレーザ戦もまた後半31分に途中交代出場。試合は0-0の引き分けながら規定によりチームは準優勝、残念ながらプロデビュー年でのタイトル獲得のチャンスを逃す。
5月30日、全国選手権開幕節グレミオ戦、2-2の同点で迎えた後半31分に交代出場、チームの3-2での勝利に貢献。17歳1か月3日での全国選手権デビューは、2021年全国選手権でデビューを果たした選手の中でサントスFCアンジェロ(Ângelo, 2004)の16歳5か月9日に次ぐ年少記録だった。
2021年6月、同年下半期に開催が予定されていた2021年U-17南米選手権(その後開催中止)のセレクションを兼ねたU-17代表合宿に招集。 U-17代表合宿から戻ると、クラブは身体的な成長がプロでの接触プレーやインテンシティに追いついていないと判断、U-23チームやU-20チームでの試合出場を通しての成長を促す。
2022年1月に開催されるU-20全国大会カップ戦に出場。4試合1得点を記録。 4月17日全国選手権第2節ボタフォゴ戦でドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior)監督のもとベンチ入り。 4月30日第4節RBブラガンチーノ戦、後半34分に交代出場。約11カ月ぶりにトップチームでの試合出場を果たすが、その後トップチームでの試合出場は僅かな時間に終わり、残りのシーズンをU-20チームで過ごす。
≪FC大阪 (レンタル元:セアラーSC)≫
2023年2月18日、FC大阪から2023年末までレンタル移籍加入。 セアラーSCクラブ関係者は、ブラジルの環境を離れ規律正しい日本に行き、日本のクラブでプレーすることで、ジョアン・ヴィクトールは復活への正しい道を歩むことになるだろう、とこのレンタル移籍について話す。
FC大阪では、J3リーグで4試合に出場。
≪セアラーSC≫
– 2023 –
2023年7月26日にFC大阪より期限付き移籍終了が発表される。同時にセアラーSCが復帰を発表。トップチームでの登録。 セアラーSCは、日程の半分(第19節)を終えた全国選手権2部で10位。昇格圏4位チームとの勝点差が7と一年での1部復帰に黄色信号が灯っている。ジョアンには、ブラジルとは異なる日本のサッカー文化で学んだことをプレーで披露し、チームの昇格に貢献してもらいたい。
– 2024 –
2024年1月に開催されるU-20全国大会カップ戦に出場。チーム4試合のうち3試合に出場1得点を記録。
≪シーズン別クラブ記録≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2021年(17歳) | セアラー | 全国選手権 | 1 | 14 | 0 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 1 | 20 | 0 | 0 | ||
コパ・ド・ノルデスチ | 1 | 11 | 0 | 0 | ||
州選手権 | 3 | 70 | 0 | 1 | ||
合計 | 6 | 115 | 0 | 1 | ||
2022年(18歳) | セアラー | 全国選手権 | 3 | 14 | 0 | 0 |
合計 | 3 | 14 | 0 | 0 | ||
2023年(19歳) | FC大阪/JPN | J3リーグ | 4 | 30 | 0 | 0 |
合計 | 4 | 30 | 0 | 0 | ||
セアラー | トップチーム出場履歴なし | |||||
2024年(20歳) | セアラー | 全国選手権2部 | – | – | – | – |
合計 | – | – | – | – |
イタリック斜体は、2023年7月26日現在の記録。 ※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<プレースタイル、雑感 etc.>
利き足は右。 主に左ウィングでプレー。 167㎝と小柄ながら、その特徴を活かした細かいタッチのドリブルで相手守備陣を切り崩す。 瞬発的なスピードがあり、相手守備ライン裏への飛び出しが上手く、抜け出してからのクロスやシュートの精度も高い。 前線でのプレスも献身的に行う。
2021年(17歳)や2022年(18歳)時点のプレーを映像で見ると、身長の割にはがっしりとした体格をしているが、頻繁に筋肉系のケガを負っており、肉体的な成長がまだ必要な段階といえる。
17歳を目前にしたプロデビュー戦では、裏への抜け出し、ペナルティエリア内でのディフェンダーに尻もちをつかせるドリブル、ドリブルで3人のマークをかわしてからのスルーパスなど、僅かな時間ながら3本のシュートを放ち、衝撃的なプレーを見せた。
しかし、肉体的成長が追いついておらず、好調不調の波が激しく、怪我がちになる。 セアラーSCはU-23やU-20チームでの成長、成熟を選択。しかし、ジョアン・ヴィクトールはその起用法に不満を抱えるようになったと思われる。
セアラーSCのクラブ関係者は、ジョアンが世代別代表に選出されプロとして活躍を始めると、あまり好ましくない友人やご機嫌取りが現れるようになり、このような交友関係がジョアン・ヴィクトールのサッカーに対する取り組みやプレーによくない影響を及ぼしたのではないかとインタビューで話している。
2023年2月18日、FC大阪から2023年末までレンタル移籍加入が発表された。 上記のセアラーSCクラブ関係者は、ブラジルの環境を離れ規律正しい日本に行き、日本のクラブでプレーすることで、ジョアン・ヴィクトールは復活への正しい道を歩むことになるだろう、と話している。
2004年4月生まれ。日本でいうと4月から大学生になる年齢だ、まだまだ伸びしろがある年齢だけに、新しい環境でサッカーに打ち込み、当たり負けやケガのしない体を作れば、デビュー戦でみせた輝きを取り戻せるはず。
気持ち的に腐りかけていた時期に新しい環境を用意してくれたFC大阪のためにも、早期に活躍し、チームの躍進に貢献してもらいたい。 そして、2023年、FC大阪でプレーした1年が、サッカー選手のキャリアの中で大きな転換点だったと思い返せるような、そんな1年を過ごしてもらいたい。