アルトゥール・サーレス (Arthur Sales)

投稿者: | 2023年3月10日
最新更新日 : 2024/08/08
更新履歴 : 2024/03/11, 2023/08/04

アルトゥール・デ・オリヴェイラ・サーレス

Arthur de Oliveira Sales

ポジション:フォワード/アタカンチ

利き足:左

2002年7月3日生まれ

<クラブ経歴>

≪育成時代

 ブラジル連邦共和国エスピリトサント州サン・ガブリエウ・ダ・パーリャに生まれる。
 サン・ガブリエウ・ダ・パーリャから約200㎞離れたセーハに本拠を置く歴史はあるものの実績に乏しいセーハFCでキャリアをスタート。
 2016年、入団テストを経て、ヴァスコ・ダ・ガマに入団。
 2019年、U-17チームで36試合18得点を記録。U-17カテゴリーの州選手権、コパ・ド・ブラジルでは大会得点王ランキング2位の成績を残す。
 2020年、U-20に昇格。
 シーズン当初から途中交代で出場機会を得ると、シーズン半ばにはレギュラーの座を獲得。40試合15得点4アシストを記録し、U-20カテゴリーの州選手権、スーペルコパ、コパ・ド・ブラジルの3タイトル獲得に大きく貢献する。

ヴァスコ・ダ・ガマ≫

– 2021 –

 2021年3月3日、州選手権開幕節ポルトゲーザRJ戦、後半36分からの交代出場でトップチームデビューを果たす。
 その後、州選手権3試合に出場機会が与えられる。
 2021年5月からは、並行して開催されるU-20カテゴリーの州選手権とコパ・ド・ブラジルにレギュラーとして出場。14試合で13ゴールを記録。
 2021年7月には、再びトップチームに招集され、全国選手権2部5試合に途中交代で出場。
 7月18日第12節ナウチコ戦では後半34分に交代出場。1点のリードを許すなか、後半45+2分、ペナルティエリア外でワンツーの戻りのボールを受けると相手ディフェンダー2人に囲まれるが、ペナルティエリアに侵入するモラト(Morato, 1992)へヒールパス。モラトはそのパスをダイレクトにゴールに蹴り込みチームは同点に追いつく。アルトゥール・サーレスはトップチームでの初アシストを記録する。

ロンメルSK≫

– 2021/22 –

 2021年8月31日、ヴァスコ・ダ・ガマからアルトゥール・サーレスの移籍が発表される。
 移籍先はシティフットボールグループ傘下のベルギー2部ロンメルSK。契約期間は5年、移籍金は300万USドル。選手保有権の80%が対象で、残りの20%はヴァスコが保有を続ける。
 2021年10月24日にベルギー選手権2部第9節、後半28分に途中交代で出場し、クラブデビューを飾る。
 10月31日第10節、スターティングイレブンに抜擢されるといきなり2得点をマーク。
 11月5日第11節も前節に続きスタメンで起用されると1得点を記録し、この試合ではフルタイム出場を果たす。
 11月21日第12節では再び2得点をマーク。3試合連続得点を記録しスタメンを勝ち取るが、12月5日を最後にゴールから遠ざかると、2022年2月27日第22節でスタメン落ちを喫する。
 第24節に途中交代出場ながらアシストを記録。第25節はスタメン起用で1アシスト。第27節では、8分の出場時間ながら1得点を記録。
 2022年4月26日最終(第28)節では、スタメン出場で1得点を記録しシーズンを締めくくる。

パソス・デ・フェレイラ(レンタル元:ロンメルSK)≫

– 2022/23 –

 2022/23年シーズンは、パソス・デ・フェレイラ/PORへ期限付き移籍。
 2022年8月8日プリメーラリーガ開幕節にスターティングイレブンとして出場。翌第2節もスタメン起用されるが、途中交代でベンチに退く。
 すると、第3節以降はスタメン落ち。途中交代出場でチャンスは与えられるものの結果を出すことができない。

ECバイーア(レンタル元:ロンメルSK)≫

– 2023 –

 2023年3月9日、ECバイーアがアルトゥール・サーレスの期限付き移籍での獲得を発表。契約期限は2023年末。
 カイキ(Kayky, 2003)、ジエゴ・ホーザ(Diego Rosa, 2002)に続き、2023年シーズン3人目のシティフットボールグループ傘下クラブからECバイーアへのレンタル加入となる。
 2023年3月14日、加入発表後5日後にコパ・ド・ノルデスチグループラウンド第7節で先発に抜擢、85分間のプレーでバイーアでのデビューを飾る。
 次節3月22日第8節では後半42分にピッチに立つと、後半45+1分にカウンターからFWカイキ(Kayky, 2003)のパスを受けシュート、これがGKにブロックされるもののゴールに吸い込まれクラブ初得点を記録。
 4月27日コパ・ド・ブラジル三回戦2ndレグでは、後半12分での出場から2得点をマーク。
 5月10日全国選手権第3節ヴァスコ・ダ・ガマ戦ではデビュー戦以来の先発起用、翌第4節フラメンゴ戦も2戦連続先発出場を果たす。
 しかし、チームの不振もあり、その後は後半終了間際での交代やベンチを温める試合が続き、6月10日全国選手権第10節クルゼイロ戦で途中出場からゴールをマークするも出場機会を失っていく。
 2023年7月31日、本人、バイーア、ロンメルSKの合意により、レンタル契約を解除。ロンメルSKへの復帰が決まった。

ロンメルSK≫

– 2023/24 –

 2023年8月13日、ベルギー2部開幕節でロンメルSKでの復帰戦をスタメンで飾ると、8月26日第3節、9月3日第4節と2試合連続ゴール。
 2024年1月26日第19節までに18試合(うち先発16試合)8得点2アシストを記録。特に第10~19節で出場した9試合では6得点1アシストと右肩上がりに成績を伸ばしていた。しかし、その後、ケガのため戦列を離脱する。
 3月10日第25節にて8分間の出場を果たし約6週間ぶりの戦列復帰。第26節も途中交代出場を果たすと、第27~29節にはスタメン出場。レギュラーシーズン最終節(第30節)は後半開始時にピッチに立つと、後半31分に試合を決定づける3点目のゴールをマーク。
 チームはレギュラーシーズン4位の成績でプレーオフに進出すると、準決勝1st&2ndレグ、決勝1stレグは途中出場に止まるが、2024年5月12日決勝2ndレグでは先発に抜擢され、後半34分のMFジエゴ・ホーザ(Diego Rosa, 2002)の決勝ゴールをアシスト、チームの2部優勝にレギュラーシーズン、プレーオフのいずれにも貢献した。

サンダウンズ≫

– 2024/25 –

 2024年7月19日、南アフリカ共和国プレトリアに本拠を置くサンダウンズに320万ユーロ(約5億円)にて移籍。契約期限は2027/28年末。
 サンダウンズは、2023/24年南アフリカリーグを優勝、アフリカ大陸選手権も制覇し、2025年クラブW杯への出場が決まっている。
 2024年現在、サンダウンズでは2試合のプレシーズンマッチが開催されたがアルトゥール・サーレスの出場は確認できなかった。しかし、2023/24年チーム得点王のMFルーカス・ヒベイロ(Lucas Ribeiro, 1998)は同チームでプレーした唯一のブラジル国籍選手。MFルーカス・ヒベイロとのコンビで2025クラブW杯に出場する姿を期待したい。

≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2021年(20歳)ヴァスコ・ダ・ガマ全国選手権2部55601
コパ・ド・ブラジル11900
州選手権43900
 合計1011401
2021/22年(21歳)ロンメルSK/BELベルギー選手権2部17111682
ベルギー杯210600
 合計19122282
2022/23年(22歳)パソス・デ・フェヘイラ/PORプリメイラ・リーガ1235500
タッサ・デ・ポルトガル1100
タッサ・ダ・リーガ29100
 合計1544700
2023年(22歳)バイーア全国選手権928510
コパ・ド・ブラジル34120
コパ・ド・ノルデスチ28810
 合計1441440
2023/24年(23歳)ロンメルSK/BELベルギーリーグ2部281876103
 合計281876103
2024/25年(24歳)サンダウンズ/RSA南アフリカリーグ
 合計
イタリック斜体は、2024年8月8日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

<プレースタイル、エピソード etc.>

 利き足は左。
 身長184㎝。センターフォワードやウィングで主にプレー。
 大柄ながら足元は器用で、細かいボールタッチやマルセイユ・ルーレットでディフェンダーのマークをかわすシーンも見られる。

 ロンメルSK所属時は斉藤光毅(2001, 2018-20横浜FC)選手とプレー。
 2021年11月21日第12節、斎藤と共に3トップの一角として出場。後半12分、斎藤が左サイドライン際を抜け出しPA内に侵入。アルトゥールがゴール前中央に走り込むと斎藤がゴールライン際から速いクロスを送る。アルトゥールは足で合わせてゴール。
 2022年3月19日第25節、斉藤とのツートップで出場。後半6分、左サイドからライナー性のクロスボールを中央に供給し、斎藤の得点をアシストしている。

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