最新更新日 : 2024/08/07
更新履歴 : 2024/02/16, 2023/12/19, 08/25, 06/16, 05/03, 03/10
アンドレイ・ナシメント・ドス・サントス
Andrey Nascimento dos Santos
ポジション:ボランチ
利き足:右
2004年5月3日生まれ
<幼少期>
リオデジャネイロ市の西部、バングー(Bangu)の貧しい地域に生まれる。4歳の時、やや肥満気味だったアンドレイは、今は亡き祖母スエリ(Sueli)にフットサルスクールに連れられて初めてサッカーボールに出会う。
2年後のとある大会でヴァスコの目に留まったアンドレイは、翌年にはヴァスコでプレーすることとなる。
<クラブ経歴>
≪ヴァスコ・ダ・ガマ≫
– 2020 –
2020年8月、16歳にしてヴァスコ・ダ・ガマとプロ契約を結ぶ。
– 2021 –
2021年3月6日、リオデジャネイロ州選手権ヴォウタヘドンダ戦、後半40分に途中交代でピッチに立ちプロデビューを果たす。その後は主にU-20チームでプレーしていたが、2021年11月28日、最終節となる全国選手権2部ロンドリーナ戦で後半開始から出場する。
– 2022 –
2022年1月にU-20全国大会カップ戦7試合に出場すると、州選手権2試合、コパ・ド・ブラジル1試合を途中交代で出場。その後はベンチ入りするも出場機会に恵まれない。
2022年4月27日、全国選手権2部第4節ポンチプレッタ戦。プロ初のスターティングイレブンに抜擢されると、攻撃では得点には結びつかなかったものの決定的なスルーパスを見せ、守備ではチーム最多のタックル数を記録するなど、90分を走り続け、引き分けが続くチームのシーズン初勝利に貢献。この試合を機にボランチとして定位置を掴む。 この第4節以降は警告累積による出場停止2試合を除き全試合にスタメン出場。特に第19節(7月19日)から第37節(10月27日)は、全試合フルタイム出場を記録する。
2022年、最終的には以下の項目でリーグ、チーム内での上位の成績を残す。 〇 デュエル勝利数:192。 リーグ最多。 〇 得点:8。 リーグ14位タイ、チーム2位 〇 キーパス:17本。 チーム5位 (キーパス(KeyPass)とはパスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標。)
球際の競り合いが多いポジションながら、18試合連続のフルタイム出場、リーグ1位のデュエル勝利数、尚且つチーム5位のキーパスと、チーム2位のゴールを記録するという、強靭な肉体と、卓越した攻守に渡るサッカーセンスを18歳にして披露した。
≪ヴァスコ・ダ・ガマ (レンタル元:チェルシー)≫
– 2023 –
2023年1月8日、チェルシー/ENGがアンドレイ・サントスの獲得を発表。(移籍金、契約期間は非公表) しかし、イギリスの就労ビザが取得できず、3月2日、古巣のヴァスコ・ダ・ガマがレンタル移籍加入を発表。 パウメイラスもレンタル移籍の交渉を進めていたが、チェルシー側が提示したU-20W杯への出場(招集された場合)や就労ビザ取得後間もないチェルシーへの復帰といった条件がネックとなり獲得を断念。
レンタル加入契約発表3日後の2023年3月5日州選手権第10節フラメンゴ戦にスターティングイレブンとしてシーズン初出場。 監督が代わり戦術が替わるも、90分間戦い抜き、大観衆で行われたクラシコの激しい一戦の勝利に貢献。
2023年4月15日全国選手権開幕節アトレチコ・ミネイロ戦に先発出場すると、5月11日第5節まで連続先発出場。その後、5月21日開幕のU-20W杯出場のためチームから離れる。 2023年6月16日現在、U-20W杯出場によるポイント加算もありイングランド就労ビザは最終段階とのこと。チェルシーのプレシーズンアメリカ遠征への帯同が決定。6月30日に期限を迎えるヴァスコ・ダ・ガマでのプレーは多くてあと2試合となった。
≪チェルシー≫
– 2023/24 –
2023年夏のアメリカ遠征に合流。2023/24シーズンに向けた複数のプレシーズンマッチに出場。 2023年8月13日プレミアリーグ開幕節リヴァプール戦にマウリシオ・ポチェチーノ(Mauricio Pochettino)監督の下、ベンチ入りを果たすが出場機会は訪れない。翌第2節ウェストハム戦はベンチ外となる。
– 2023/24 –
≪ノッティンガム・フォレスト (レンタル元:チェルシー)≫
2023年8月25日、ノッティンガム・フォレスト/ENG、チェルシーの両クラブから2023/24シーズン終了までの期限付き移籍が発表。 ノッティンガム・フォレスト/ENGには、元コリンチャンスCBフェリピ(Felipe, 1989)、元パウメイラスVOLダニーロ(Danilo, 2001)が在籍。VOLダニーロとダブルボランチを組む姿が期待された。
2023年8月30日、EFLカップ二回戦バーンリー戦でいきなりスターティングイレブンに抜擢されるが、以降はベンチを温める試合が続き、出場機会は10月29日プレミアリーグ第10節リヴァプール戦の7分間のみ。起用法に不満を持つチェルシーが2024年1月の復帰、新たなレンタル先の模索を行うことを表明したこともあり、第11節でのベンチ入りを最後にベンチ外となっている。
≪ストラスブール (レンタル元:チェルシー)≫
– 2023/24 –
2024年2月1日、イングランドの移籍ウィンドウが締まるこの日、チェルシーはストラスブール/FRAへの2023/24シーズン終了までの期限付き移籍を発表。 アンドレイ・サントスはブラジルU-23代表としてパリ五輪南米予選に出場しているため、ストラスブールへの合流は大会終了後の2月11日以降になる。
2月18日リーグ・アン第22節にて後半35分に途中交代出場を果たしクラブデビュー。
3月16日第26節にて初スタメンに抜擢されると、最終節までスタメン出場を果たす。
– 2024/25 –
2024/25年のプレシーズには、チェルシーのアメリカ遠征に帯同し2試合のプレシーズンマッチに出場するが、2024年8月2日、ストラスブールへの1年間の期限付き移籍が発表された。
≪シーズン別クラブ成績≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2021年(17歳) | ヴァスコダガマ | 全国選手権2部 | 1 | 45 | 0 | 0 |
州選手権 | 1 | 5 | 0 | 0 | ||
合計 | 2 | 50 | 0 | 0 | ||
2022年(18歳) | ヴァスコダガマ | 全国選手権2部 | 33 | 2833 | 8 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 1 | 19 | 0 | 0 | ||
州選手権 | 2 | 26 | 0 | 0 | ||
合計 | 36 | 2878 | 8 | 0 | ||
2023年(19歳) | ヴァスコダガマ | 全国選手権 | 6 | 423 | 1 | 0 |
コパ・ド・ブラジル | 1 | 73 | 0 | 0 | ||
州選手権 | 4 | 325 | 0 | 0 | ||
合計 | 11 | 821 | 1 | 0 | ||
2023/24年(20歳) | チェルシー/ENG | 出場機会なし | – | – | – | – |
ノッティンガムフォレスト/ENG | プレミアリーグ | 1 | 7 | 0 | 0 | |
EFLカップ | 1 | 90 | 0 | 0 | ||
合計 | 2 | 97 | 0 | 0 | ||
ストラスブール/FRA | リーグ・アン | 11 | 831 | 1 | 0 | |
合計 | 11 | 831 | 1 | 0 | ||
2024/25年(21歳) | ストラスブール/FRA | |||||
合計 |
イタリック斜体は、2024年8月7日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<代表経歴>
– 2018 –
2018年9月、チリとの親善試合で14歳にして初めて代表(U-15)ユニフォームに袖を通し、2試合に出場。
– 2019 –
2019年8月のチリとの親善試合2試合、9月にペルー、ウルグアイとの親善試合に出場。
U-15南米ユース選手権2019では、11月23日初戦の招待枠ベルギー戦で2ゴールを記録すると、以降、グループラウンド4試合、準決勝、決勝に出場。ブラジルの優勝に貢献。
– 2020 –
2020年3月、フランスで開催が予定されていたモンテギュー国際大会に向けU-16代表に招集。しかし、同大会はコロナ感染症拡大の影響で中止。
2020年11月には、翌2021年に開催が予定されていたU-17南米ユース選手権に向け招集を受けたが、コロナ感染症検査で陽性と診断され、招集を辞退する。(なお、U-17南米ユース選手権2021およびFIFA U-17W杯2021もまた、コロナ感染症拡大の影響のため、開催が中止された)
– 2021 –
2021年11月にメキシコで開催されたメキシコ、アメリカ、コロンビアとの親善試合、U-18代表によるレヴェレーションズカップ(Revelations Cup)に選出。第3戦のコロンビア戦で2ゴールを記録。
– 2022 –
2022年6月のパラグアイ、エクアドル、ウルグアイとのU-20国際大会ではエクアドル戦とウルグアイ戦に出場。
9月のアルゼンチン、ウルグアイ、ウズベキスタンとのU-20国際大会はチーム事情により招集を辞退したものの、2022年11月17、19日の両日に行われるチリとの親善試合に向けたU-20代表に招集を受ける。
– 2023 –
2023年U-20南米ユース選手権
下表「節」欄のリンクは、当ブログの記事にリンクしています。記事内には、当該試合の出場&控えメンバー(ブラジルU-20代表のみ)、試合経過、得点シーン中心の動画、所感を掲載しています。
試合日 | 節 | 対戦 相手 | 試合 結果 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2023/01/19 | 予選R第1節 | ペルー | 3 – 0 | 86 | 1 | 0 |
2023/01/23 | 予選R第3節 | アルゼンチン | 3 – 1 | 84 | 1 | 0 |
2023/01/25 | 予選R第4節 | コロンビア | 1 – 1 | 59 | 1 | 0 |
2023/01/27 | 予選R第5節 | パラグアイ | 2 – 1 | – | – | – |
2023/01/31 | 決勝R第1節 | エクアドル | 3 – 1 | 90 | 1 | 0 |
2023/02/03 | 決勝R第2節 | ベネズエラ | 3 – 0 | 90 | 1 | 0 |
2023/02/06 | 決勝R第3節 | パラグアイ | 2 – 0 | 90 | 0 | 0 |
2023/02/09 | 決勝R第4節 | コロンビア | 0 – 0 | 90 | 0 | 0 |
2023/02/12 | 決勝R第5節 | ウルグアイ | 2 – 0 | 90 | 1 | 0 |
19 – 4 | 679 | 6 | 0 |
18歳ながら強いリーダーシップ、統率力が認められキャプテンとして臨んだ2023年U-20南米ユース選手権。
開幕節のペルー戦では、緊張感からかチーム全体に立ち上がりからミスが続き、ミスのカバーに奔走し、相手にシュートまで持ち込ませず事前にピンチを摘み取っていく。前半10分にはCBウェヴェルトンが負傷で交代するアクシデントが発生。苦しい時間が続くが、プレーや声を出してチームメートを激励する。 苦しい時間を耐え流れがチームに向くと、前に出るボール奪取や中央2列目から攻撃に参加。後半31分にはセカンドボールを拾った流れからチーム2点目となるゴールを奪う。
以降の試合も、自陣ゴール前からの攻撃では、最終ラインの前でボールを預かり、または自分が最終ラインに入りビルドアップを行う。敵陣に攻め込む局面では、中盤でこぼれてくるボールを回収、相手選手が抜けてきた場合は早めにチェックに行き、ボール奪取や攻撃を遅らせていく。または、タイミングを見計らい前線まであがりゴールのチャンスをうかがう。 自陣では、左SBが攻めあがった場面や左CBがつり出された場面での空いたスペースを埋め、攻撃的な選手の戻りのディフェンスに対応し相手選手を挟み込み、得意の前に出るボール奪取など、目まぐるしくピッチを走りまわる。
予選R第3節アルゼンチン戦では、センターサークル内で相手パスをカット。そのままドリブルで駆け上がり、チーム2点目となるゴールを決める。 予選R第4節コロンビア戦では、1点ビハインドの状況で、ギリェルミ・ビロの巻いて落ちてくるFKに頭を合わせ同点ゴールを奪う。 決勝R第1節エクアドル戦では、アルトゥールのFKに足を合わせてゴール。 決勝R第2節ベネズエラ戦では、スローインからの流れで得点を奪う。 決勝R第5節、優勝を賭けたウルグアイ戦。勝利以外に優勝の芽が潰える試合だったが、0-0で迎えた後半39分に左SBカイキ・ブルーノのクロスボールにゴール前で頭を合わせサイドネットを揺らす貴重なゴールを奪う。
セットプレーから3得点、ボール奪取から1得点、セカンドボールの回収から1得点、クロスボールに合わせた1得点の計6得点を記録し、ヴィトル・ホッキと並び大会得点王に輝く。
厳しい日程の中、豊富な運動量で攻守に活躍。キャプテンとして2011年大会以来のU-20南米ユース選手権制覇を果たした。
2023年U-20W杯
2023年4月28日発表の2023U-20W杯代表に招集。
下表「節」欄のリンクは、当ブログの記事にリンクしています。記事内には、当該試合の出場&控えメンバー(ブラジルU-20代表のみ)、試合経過、得点シーン中心の動画、所感を掲載しています。
試合日 | 節 | 対戦 相手 | 試合 結果 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2023/05/21 | グループR第1節 | イタリア | 2 – 3 | 90 | 0 | 0 |
2023/05/24 | グループR第2節 | ドミニカ共和国 | 6 – 0 | 66 | 0 | 0 |
2023/05/25 | グループR第3節 | ナイジェリア | 2 – 0 | 90 | 0 | 0 |
2023/05/31 | 決勝R1回戦 | チュニジア | 4 – 1 | 90 | 2 | 0 |
2023/06/01 | 決勝R準々決勝 | イスラエル | 2 – 3 | 120 | 0 | 1 |
合計 | 16 – 7 | 456 | 2 | 1 |
フル代表
2023年3月25日開催の親善試合モロッコ戦に向けたハモン・メネゼス監督代行率いるフル代表に招集。後半20分に交代出場を果たし代表デビューを飾る。
9月のアルゼンチン、ウルグアイ、ウズベキスタンとのU-20国際大会はチーム事情により招集を辞退したものの、2022年11月17、19日の両日に行われるチリとの親善試合に向けたU-20代表に招集を受ける。
– 2024 –
2024年パリ五輪南米予選
2023年12月21日にCBFより発表された2024パリ五輪南米予選(2024年1月20日~2月11日)U-23代表選手、23選手の一人として選出された。
下表「節」欄のリンクは、当ブログの記事にリンクしています。記事内には、当該試合の出場&控えメンバー(ブラジルU-23代表のみ)、試合経過、得点シーン中心の動画、所感を掲載しています。
試合日 | 節 | 対戦 相手 | 試合 結果 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2024/01/20 | 予選第1節 | 対戦なし | – | – | – | – |
2024/01/23 | 予選第2節 | ボリビア | 1 – 0 | 90 | 0 | 0 |
2024/01/26 | 予選第3節 | コロンビア | 2 – 0 | 90 | 0 | 0 |
2024/01/29 | 予選第4節 | エクアドル | 2 – 1 | 86 | 0 | 0 |
2024/02/01 | 予選第5節 | ベネズエラ | 1 – 3 | – | – | – |
2024/02/05 | 決勝第1節 | パラグアイ | 0 – 1 | 90 | 0 | 0 |
2024/02/08 | 決勝第2節 | ベネズエラ | 2 – 1 | 90 | 0 | 0 |
2024/02/11 | 決勝第3節 | アルゼンチン | 0 – 1 | 90 | 0 | 0 |
合計 | 8 – 7 | 536 | 0 | 0 |
自陣に引いて構える守備的な戦術をチームが採用する中、自身の特長である前に出るボール奪取やボール奪取後の縦への推進力を発揮することがほとんどなく大会を終えた。一年前に開催されたU-20南米ユース選手権では6得点を記録しFWヴィトル・ホッキと共に得点王に輝いた実績を今大会では誇示することができなかった。
≪シーズン別代表成績≫
年 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|
2023年(19歳) | U-20南米ユース選手権 | 8 | 679 | 6 | 0 |
U-20W杯 | 5 | 456 | 2 | 1 | |
フル代表 国際親善試合 | 1 | 65 | 0 | 0 | |
-モロッコ戦 | 65 | 0 | 0 | ||
2024年(20歳) | パリ五輪南米予選(U-23) | 6 | 536 | 0 | 0 |
2024年8月7日現在
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<エピソード(自己分析)>
アンドレイは2021年12月のインタビューで次のように自己分析をしている。
「勝者のメンタリティを持って、集中し、真摯にサッカーに取り組んでいる。いつでも勝っていたい。だから、現状に満足しているチームメートにも発破をかける。自分のプレースタイルで一番の持ち味は攻撃の起点になることと、一対一のディフェンス。いいパスも出せるし試合を俯瞰して見る目にも自信がある。」
彼にとってのアイドルは、クリスチャーノ・ロナウド。しかし、プレー面ではバルセロナのブスケツから学ぶことが多いという。技術面だけでなく、ゲームリーダーとして。
ピッチの外でも”学ぶこと”にどん欲だ。上記のインタビューの中で将来を見据え英語の授業を受けているという。そして、将来的には監督としてのキャリアにも興味を抱いている。
<エピソード(ジュニーニョ・ペルナンブカーノ)>
2022年9月、ヴァスコ・ダ・ガマとの契約更新の際にアンドレイ・サントスは背番号8を希望した。 「8番は名誉の番号。ジェオヴァニ(※)やジュニーニョ・ペルナンブカーノ(※)がヴァスコで歩んだ道を僕も歩んで行きたい。」と語る。
(※)ジェオヴァニ(Geovani):1980‐90年代にかけてのヴァスコおよび代表の主力選手。1989コパ・アメリカ優勝、1988五輪銀メダルなど。 (※)ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(Juninho Pernambucano):1990年代のヴァスコ、2000年代のリヨン/フランスの主力選手。直接フリーキックによる歴代最多得点記録保持者。
そして、そのジュニーニョ・ペルナンブカーノはアンドレイについて次のように手放しで褒めている。
「18歳でこれほどまでに出来上がっている選手はなかなかいないよ。ボールを持たない局面でも彼の試合への関与は素晴らしい。彼のGPSを一度見てみたい。ずーっと動き回っているからね。フィジカルはバケモノだし、技術的にも周りに比べ頭一つも二つも抜けているよ。」
「ヴァスコの副社長のオゾーリオにメッセージを送ったことがあるんだ。『この選手を知ってるか?移籍金は4000万ユーロは下らないぞ。』ってね。『絶対に契約は更新しないとダメだ。是が非でも説得しろ。こんなレベルの高い、タレント豊富な選手を手放したら、サポーターが悲しむぞ』ってね。」
「彼が話すのを見ていると、飾らない選手だとわかる。試合中にボールを失っても、ファールを受けても、冷静に振る舞っている。地に足がついてるんだよ。背番号8を彼に授けるのは正しい判断だ。背番号8はチームのことを考え、好んでチームのためにプレーする選手がつけるべき背番号だからね。」
「『アンドレイが僕よりも良い選手になるか』って? それはないね。
彼は僕よりも(単に良いではなく)格段にいい選手になるだろうから。」