クラブ別2022年振り返り:パウメイラス (Palmeiras)

投稿者: | 2022年11月16日
クラブ紹介 パウメイラス パルメイラス Palmeiras ブラジル サッカー 全国選手権 タイトル 順位推移 2022年 個人成績

パウメイラス (Palmeiras)

正式名称:Sociedade Esportiva Palmeiras

略称:PAL

創立:1914年

本拠:サンパウロ州 サンパウロ

《 主要タイトル 》

タイトル優勝回数優勝年
ブラジル全国選手権112022, 2018, 2016, 1994,
1993, 1973, 1972, 1969,
1967(*), 1967(*), 1960
コパ・ド・ブラジル42020, 2015, 2012, 1998
コパ・リベルタドーレス32021, 2020, 1999
(*)1967年は州選手権優勝チームによる全国選手権(タッサ・ブラジル)と主要州間選手権(トーナメント・ホベルト・ゴメス・ペドローザ)の優勝。ブラジルサッカー連盟(CBF)は2010年に両大会の優勝チームを全国クラブチャンピオンと認定し、別個にタイトルとしてカウントしている。
(詳細は、当ブログ記事「ブラジルサッカーの歴史」を参照ください。)

《 直近3年成績(2020年-2022年) 》

大会2022年成績2021年成績2020年成績
ブラジル全国選手権優勝3位7位
コパ・ド・ブラジルベスト16敗退3回戦敗退優勝
コパ・リベルタドーレス準決勝敗退優勝優勝
サンパウロ州選手権優勝準優勝優勝
ヘコパ・スウアメリカーナ優勝準優勝
スーペルコパ・ド・ブラジル準優勝
クラブワールドカップ準優勝3位
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。

《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》

現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。

《 2022年 》

<戦績>

大会試合
勝数引分
敗数得点失点得失
点差
勝点率
(%)
順位
コパ・リベルタドーレス128313782975.0準決勝敗退
全国選手権382312366273971.1優勝
コパ・ド・ブラジル430164275.0ベスト16
ヘコパ・スウアメリカーナ211042266.6優勝
州選手権1612312671981.3優勝
   7247196139489174.1

<全国選手権 年間順位推移>

<振り返り>

 2020年10月に就任しコパ・リベルタドーレス連覇などをもたらしたアベル・フェヘイラ(Abel Ferreira)監督が2022年も指揮を執る。
 フォーメーションは主に、4‐3‐3,4‐4‐2。

【全国選手権】

 へコパ・スウアメリカーナ、サンパウロ州選手権と年初の2大会を難なく制して迎えた全国選手権。優勝候補の一角として開幕を迎える。
 ところが、開幕節で前年11位のセアラーに足元をすくわれる。すると、続くゴイアス、フラメンゴと引き分け。4試合目のクラシコ、コリンチャンス戦で初勝利を挙げる。
 その後は堅実に勝ち点を積み上げ、第8節で首位に立つ。翌節に首位を陥落するが、第10節で再び首位に立つと、第16節以降は22試合連続の無敗記録を達成。最終的には 23勝12分3敗 の成績で歴代最多の11度目の全国選手権制覇を果たす。
 ホーム・アウェイに関わらず勝点を積み重ね、現行レギュレーションで開催された2006年以降の大会における以下の記録を達成。

  〇最少負け数:3(歴代1位)
  〇アウェイ負数:1(歴代1位タイ)
  〇アウェイ勝数:10(2012年フルミネンセ、2019年フラメンゴの11に次ぐ歴代3位)
  〇無失点試合数:18(2007年サンパウロの22に次ぐ歴代2位)
  <守備> 
 リーグ最少の27失点。
 FIFAW杯2022代表メンバーに選出されたGK/GOLウェヴェルトン(Weverton)を筆頭に、キャプテンのCB/ZAGグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez)、CB/ZAGムリーロ(Murilo)、VOLダニーロ(Danilo)の守備陣を擁し、攻撃的な選手による献身的なプレスバックもありリーグ最少失点を記録。
 <攻撃>
 リーグ最多の66得点。 
 リーグ最多の13アシストを記録したグスタボ・スカルパ(Gustavo Scarpa)を中心に、ゼ・ハファエル(Zé Rafael)、8月終わりの受傷で後半を棒に振ってしまったハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga)、その穴を埋め2020年(当時19歳)に代表招集歴のあるガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino)といった中盤の選手と、スピード豊かなホニ(Rony 12得点、2017年アルビレックス新潟在籍)とドゥドゥ(Dudu 7得点)の2トップが効果的なカウンター、ショートカウンターを多数演出。 
 また、CB/ZAGグスタボ・ゴメスがチーム2位の9得点、CB/ZAGムリーロが4得点をマークするなど、セットプレーからも多くの得点が記録された。

【リベルタドーレス】

 グループラウンドを6戦全勝(25得点‐3失点)で通過すると、ラウンド16では2試合計8-0で勝ち上がる。
 準々決勝アトレチコ・ミネイロ戦、1stレグ(アウェイ)を後半アディショナルタイムに代表招集帰りのVOLダニーロ(Danilo)の同点ゴールで2-2に追いつく。2ndレグ(ホーム)、前半29分にVOLダニーロが一発レッドカードで退場。さらに後半37分にもグスタボ・スカルパ(Gustavo Scarpa)がレッドカードを受ける。後半はアトレチコに80%近いボール保持率を許す中、ホームに駆け付けたサポーターの後押しもあり90分+6分をスコアレスドローで凌ぐ。迎えたPK戦、両チームとも確実にPKを成功させていくが、アトレチコ6人目のPKをウェヴェルトンが阻止。パウメイラス6人目のムリーロ(Murilo)がPKを成功させ、パウメイラスが準決勝に駒を進める。
 準決勝アトレチコ・パラナエンセ戦。1stレグ(アウェイ)を後半25分の相手ボランチの退場による数的有利を活かせず0-1で落とす。2ndレグ(ホーム)は3分に得点。前半終了間際にCB/ZAGムリーロ(Murilo)が退場処分を受ける中、後半10分グスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez)が右サイドからのスローイン/アヘメッソ・ラテラウを頭でゴールに流し込み、2試合合計2-1と逆転する。しかし、後半19分、40分に連続失点し、準決勝で敗退。

<チーム内個人成績・記録>

* 参照元:サッカーサイト「Ogol」

記録選手公式戦計全国選手権リベルタ
ドーレス
ブラジル
州選手権ヘコパ
最多試合出場ドゥドゥ (Dudu)
– FW/ATA
6638104122
(2位)ゼ・ハファエウ (Zé Rafael)
– MF/MEI
6133114112
(3位)ホニ (Rony)
– FW/ATA
6133103132
最多出場時間ウェヴェルトン (Weverton)
– GK/GOL
543030601080300810180
(2位)グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez)
– CB/ZAG
52262700105639099090
(3位)ドゥドゥ (Dudu)
– FW/ATA
49892845745334907158
最多得点ホニ (Rony)
– FW/ATA
23127040
(2位)ハファエウ・ヴェイガ (Raphael Veiga)
– MF/MEI
1936271
(3位)グスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa)
– MF/MEI
1374110
最多アシストグスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa)
– MF/MEI
16132010
(2位)ドゥドゥ (Dudu)
– FW/ATA
1393010
(3位)マルコス・ホッシャ (Marcos Rocha)
– 右SB/LTD
952020
最多デュエル勝利ゼ・ハファエウ (Zé Rafael)
– MF/MEI
191
(2位)グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez)
– CB/ZAG
160
(3位)ムリーロ (Murilo)
– CB/ZAG
156
最多キーパスグスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa)
– MF/MEI
117
(2位)ドゥドゥ (Dudu)
– FW/ATA
66
(3位)マルコス・ホッシャ (Marcos Rocha)
– 右SB/LTD
35
最多CBIグスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez)
– CB/ZAG
174
(2位)ムリーロ (Murilo)
– CB/ZAG
160
(3位)ホアキン・ピケレス (Joaquín Piquerez)
– 左SB/LTE
79
※
デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること
キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標
CBI : クリア、ブロック、インターセプト

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