パウメイラス (Palmeiras)
正式名称:Sociedade Esportiva Palmeiras
略称:PAL
創立:1914年
本拠:サンパウロ州 サンパウロ
《 主要タイトル 》
タイトル | 優勝回数 | 優勝年 |
---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 11 | 2022, 2018, 2016, 1994, 1993, 1973, 1972, 1969, 1967(*), 1967(*), 1960 |
コパ・ド・ブラジル | 4 | 2020, 2015, 2012, 1998 |
コパ・リベルタドーレス | 3 | 2021, 2020, 1999 |
(*)1967年は州選手権優勝チームによる全国選手権(タッサ・ブラジル)と主要州間選手権(トーナメント・ホベルト・ゴメス・ペドローザ)の優勝。ブラジルサッカー連盟(CBF)は2010年に両大会の優勝チームを全国クラブチャンピオンと認定し、別個にタイトルとしてカウントしている。 (詳細は、当ブログ記事「ブラジルサッカーの歴史」を参照ください。)
《 直近3年成績(2020年-2022年) 》
大会 | 2022年成績 | 2021年成績 | 2020年成績 |
---|---|---|---|
ブラジル全国選手権 | 優勝 | 3位 | 7位 |
コパ・ド・ブラジル | ベスト16敗退 | 3回戦敗退 | 優勝 |
コパ・リベルタドーレス | 準決勝敗退 | 優勝 | 優勝 |
サンパウロ州選手権 | 優勝 | 準優勝 | 優勝 |
ヘコパ・スウアメリカーナ | 優勝 | 準優勝 | ― |
スーペルコパ・ド・ブラジル | ― | 準優勝 | ― |
クラブワールドカップ | ― | 準優勝 | 3位 |
各大会の概要は、当ブログ記事「主要大会と年間日程」を参照ください。
《 全国選手権 順位推移(2006年-2022年) 》
現行レギュレーション(20チームによるホーム&アウェア方式2回戦総当たり)で開催された2006年以降の全国選手権順位推移です。
《 2022年 》
<戦績>
大会 | 試合 数 | 勝数 | 引分 数 | 敗数 | 得点 | 失点 | 得失 点差 | 勝点率 (%) | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コパ・リベルタドーレス | 12 | 8 | 3 | 1 | 37 | 8 | 29 | 75.0 | 準決勝敗退 |
全国選手権 | 38 | 23 | 12 | 3 | 66 | 27 | 39 | 71.1 | 優勝 |
コパ・ド・ブラジル | 4 | 3 | 0 | 1 | 6 | 4 | 2 | 75.0 | ベスト16 |
ヘコパ・スウアメリカーナ | 2 | 1 | 1 | 0 | 4 | 2 | 2 | 66.6 | 優勝 |
州選手権 | 16 | 12 | 3 | 1 | 26 | 7 | 19 | 81.3 | 優勝 |
計 | 72 | 47 | 19 | 6 | 139 | 48 | 91 | 74.1 |
<全国選手権 年間順位推移>
<振り返り>
2020年10月に就任しコパ・リベルタドーレス連覇などをもたらしたアベル・フェヘイラ(Abel Ferreira)監督が2022年も指揮を執る。 フォーメーションは主に、4‐3‐3,4‐4‐2。
【全国選手権】
へコパ・スウアメリカーナ、サンパウロ州選手権と年初の2大会を難なく制して迎えた全国選手権。優勝候補の一角として開幕を迎える。
ところが、開幕節で前年11位のセアラーに足元をすくわれる。すると、続くゴイアス、フラメンゴと引き分け。4試合目のクラシコ、コリンチャンス戦で初勝利を挙げる。
その後は堅実に勝ち点を積み上げ、第8節で首位に立つ。翌節に首位を陥落するが、第10節で再び首位に立つと、第16節以降は22試合連続の無敗記録を達成。最終的には 23勝12分3敗 の成績で歴代最多の11度目の全国選手権制覇を果たす。
ホーム・アウェイに関わらず勝点を積み重ね、現行レギュレーションで開催された2006年以降の大会における以下の記録を達成。 〇最少負け数:3(歴代1位) 〇アウェイ負数:1(歴代1位タイ) 〇アウェイ勝数:10(2012年フルミネンセ、2019年フラメンゴの11に次ぐ歴代3位) 〇無失点試合数:18(2007年サンパウロの22に次ぐ歴代2位)
<守備> リーグ最少の27失点。 FIFAW杯2022代表メンバーに選出されたGK/GOLウェヴェルトン(Weverton)を筆頭に、キャプテンのCB/ZAGグスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez)、CB/ZAGムリーロ(Murilo)、VOLダニーロ(Danilo)の守備陣を擁し、攻撃的な選手による献身的なプレスバックもありリーグ最少失点を記録。
<攻撃> リーグ最多の66得点。 リーグ最多の13アシストを記録したグスタボ・スカルパ(Gustavo Scarpa)を中心に、ゼ・ハファエル(Zé Rafael)、8月終わりの受傷で後半を棒に振ってしまったハファエウ・ヴェイガ(Raphael Veiga)、その穴を埋め2020年(当時19歳)に代表招集歴のあるガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino)といった中盤の選手と、スピード豊かなホニ(Rony 12得点、2017年アルビレックス新潟在籍)とドゥドゥ(Dudu 7得点)の2トップが効果的なカウンター、ショートカウンターを多数演出。 また、CB/ZAGグスタボ・ゴメスがチーム2位の9得点、CB/ZAGムリーロが4得点をマークするなど、セットプレーからも多くの得点が記録された。
【リベルタドーレス】
グループラウンドを6戦全勝(25得点‐3失点)で通過すると、ラウンド16では2試合計8-0で勝ち上がる。
準々決勝アトレチコ・ミネイロ戦、1stレグ(アウェイ)を後半アディショナルタイムに代表招集帰りのVOLダニーロ(Danilo)の同点ゴールで2-2に追いつく。2ndレグ(ホーム)、前半29分にVOLダニーロが一発レッドカードで退場。さらに後半37分にもグスタボ・スカルパ(Gustavo Scarpa)がレッドカードを受ける。後半はアトレチコに80%近いボール保持率を許す中、ホームに駆け付けたサポーターの後押しもあり90分+6分をスコアレスドローで凌ぐ。迎えたPK戦、両チームとも確実にPKを成功させていくが、アトレチコ6人目のPKをウェヴェルトンが阻止。パウメイラス6人目のムリーロ(Murilo)がPKを成功させ、パウメイラスが準決勝に駒を進める。
準決勝アトレチコ・パラナエンセ戦。1stレグ(アウェイ)を後半25分の相手ボランチの退場による数的有利を活かせず0-1で落とす。2ndレグ(ホーム)は3分に得点。前半終了間際にCB/ZAGムリーロ(Murilo)が退場処分を受ける中、後半10分グスタボ・ゴメス(Gustavo Gómez)が右サイドからのスローイン/アヘメッソ・ラテラウを頭でゴールに流し込み、2試合合計2-1と逆転する。しかし、後半19分、40分に連続失点し、準決勝で敗退。
<チーム内個人成績・記録>
* 参照元:サッカーサイト「Ogol」
記録 | 選手 | 公式戦計 | 全国選手権 | リベルタ ドーレス | ブラジル 杯 | 州選手権 | ヘコパ |
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最多試合出場 | ドゥドゥ (Dudu) – FW/ATA | 66 | 38 | 10 | 4 | 12 | 2 |
(2位) | ゼ・ハファエウ (Zé Rafael) – MF/MEI | 61 | 33 | 11 | 4 | 11 | 2 |
(3位) | ホニ (Rony) – FW/ATA | 61 | 33 | 10 | 3 | 13 | 2 |
最多出場時間 | ウェヴェルトン (Weverton) – GK/GOL | 5430 | 3060 | 1080 | 300 | 810 | 180 |
(2位) | グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez) – CB/ZAG | 5226 | 2700 | 1056 | 390 | 990 | 90 |
(3位) | ドゥドゥ (Dudu) – FW/ATA | 4989 | 2845 | 745 | 334 | 907 | 158 |
最多得点 | ホニ (Rony) – FW/ATA | 23 | 12 | 7 | 0 | 4 | 0 |
(2位) | ハファエウ・ヴェイガ (Raphael Veiga) – MF/MEI | 19 | 3 | 6 | 2 | 7 | 1 |
(3位) | グスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa) – MF/MEI | 13 | 7 | 4 | 1 | 1 | 0 |
最多アシスト | グスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa) – MF/MEI | 16 | 13 | 2 | 0 | 1 | 0 |
(2位) | ドゥドゥ (Dudu) – FW/ATA | 13 | 9 | 3 | 0 | 1 | 0 |
(3位) | マルコス・ホッシャ (Marcos Rocha) – 右SB/LTD | 9 | 5 | 2 | 0 | 2 | 0 |
最多デュエル勝利 | ゼ・ハファエウ (Zé Rafael) – MF/MEI | – | 191 | – | – | – | – |
(2位) | グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez) – CB/ZAG | – | 160 | – | – | – | – |
(3位) | ムリーロ (Murilo) – CB/ZAG | – | 156 | – | – | – | – |
最多キーパス | グスタボ・スカルパ (Gustavo Scarpa) – MF/MEI | – | 117 | – | – | – | – |
(2位) | ドゥドゥ (Dudu) – FW/ATA | – | 66 | – | – | – | – |
(3位) | マルコス・ホッシャ (Marcos Rocha) – 右SB/LTD | – | 35 | – | – | – | – |
最多CBI | グスタボ・ゴメス (Gustavo Gómez) – CB/ZAG | – | 174 | – | – | – | – |
(2位) | ムリーロ (Murilo) – CB/ZAG | – | 160 | – | – | – | – |
(3位) | ホアキン・ピケレス (Joaquín Piquerez) – 左SB/LTE | – | 79 | – | – | – | – |
※ デュエル勝利 : 一対一でのイーブンボールの奪い合いでボールを獲得すること キーパス : パスの受け手がシュートを打てた時にカウントされる指標 CBI : クリア、ブロック、インターセプト