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全国選手権第8節 対戦組合せ
以下の5試合はこの記事で。
・2023/05/27 アトレチコ・パラナエンセ(CAP) x グレミオ(GRE)
・2023/05/27 フォルタレーザ(FOR) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
・2023/05/27 フラメンゴ(FLA) x クルゼイロ(CRU)
・2023/05/27 クイアバ(CUI) x コリチバ(CFC)
・2023/05/27 サンパウロ(SAO) x ゴイアス(GOI)
以下の5試合はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2023】第8節(2/2)
・2023/05/28 コリンチャンス(COR) x フルミネンセ(FLU)
・2023/05/28 インテルナシオナウ(INT) x バイーア(BAH)
・2023/05/28 RBブラガンチーノ(RBB) x サントス(SAN)
・2023/05/28 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x パウメイラス(PAL)
・2023/05/28 ボタフォゴ(BOT) x アメリカ・ミネイロ(AME)
全国選手権第8節 試合概要
アトレチコ・パラナエンセ(CAP) 1-2 グレミオ(GRE)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=AML0OkI9dh4
(GRE) : 31' #54 クイアバーノ(Cuiabano, 2003)[#13 エヴェルトン・ガウジーノ(Everton Galdino, 1997)]
(CAP) : 34' #9 ヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005)[#8 ヴィトル・ブエーノ(Vitor Bueno, 1994)]
(GRE) : 49' #15 ブルーノ・ウヴィーニ(Bruno Uvini, 1991)[#53 グスタヴォ・マルチンス(Gustavo Martins, 2002)]
見どころ
アトレチコ・パラナエンセは全国選手権4勝3敗勝点12の7位。
前節、リベルタドーレスとともに2失点を喫し2連敗。それまでは5連勝、うち4試合で逆転勝ちを収めていたが、失点を減らさなければ上位への進出は厳しくなりそうだ。しかし、センターバックは3人で回し、左サイドバックは1人、前節は本職でない選手をサイドバックに起用するなど選手層の薄さと選手の疲労度合いが気になる。
この試合の後には中3日でコパ・ド・ブラジル2ndレグのボタフォゴ戦が控えるだけに、パウロ・トゥーハ監督はこの試合でどのような選手起用を見せるだろうか。
グレミオは全国選手権3勝2分2敗勝点11の10位。
一時不振に陥っていたFWルイス・スアレス(Luis Suárez, 1987)が5月に入り4試合3得点と調子を上げ、最近の試合ではボール保持率を高めることで守備機会を減らし、しっかりとブロックを築いた守備で開幕当初の守備面の安定感を取り戻している。懸念材料としては、2列目で攻撃を活性化してきたビテロ(Bitello, 2000)がケガのため欠場の公算が高く、守備の要CBカネマン(Kannemann, 1991)が出場停止。攻守に中心となる選手を欠く中、ここ数試合と同様のパフォーマンスを発揮できるだろうか。チーム力が問われる一戦になりそうだ。
得点シーン
(GRE)前半31分 :
VOLビジャサンチ(Villasanti, 1997)が流れたボールを敵陣センターサークル内で拾うと、前方へ細かくパスを繋ぎペナルティエリア入口でMFエヴェルトン・ガウジーノが収める。MFガウジーノはディフェンダーに囲まれるもVOLビジャサンチへボールを出しシュート、ブロックされたボールをMFガウジーノが拾い再び左に出すと、MFクイアバーノが右足を振り抜きゴール。
MFクイアバーノは2023年2月18日の州選手権でトップチームデビュー。前節(第7節)で3カ月ぶりにトップチームの試合に出場を果たすと今節は先発出場。その期待に応え初ゴールを記録。本職は左サイドバック。世代別代表に何度も招集されているが現在開催されているU-20W杯は落選。この試合では左サイドハーフとして起用され攻撃にアクセントをつける。
MF,FWエヴェルトン・ガウジーノは今季トンベンセからの期限付き移籍でグレミオでプレー。全国選手権はこれまで全試合に途中交代出場。今節初の先発出場を果たし、右サイドでの攻撃の起点となり、相手ゴールをたびたび脅かす。
(CAP)前半34分 :
自陣からのカウンター。相手のパスをカットし縦にパスを繋ぐと、ハーフウェイライン付近からMFヴィトル・ブエーノがドリブルで持ち上げる。そのまま守備ライン裏を狙うFWヴィトル・ホッキへパスを送ると、FWヴィトル・ホッキはGKとの一対一を冷静に軽くボールを浮かせたシュートを放つ。これがゴールに吸い込まれアトレチコ・パラナエンセが同点に追いつく。
FWヴィトル・ホッキは全国選手権は第4節以来の3得点目。試合開始間もなく同様のシーンでシュートを外すが、2度同じ失敗は繰り返さない。4月以降17試合目となるが今節はフル出場を果たし、最近不調のチームの中で奮闘中。
(GRE)後半4分 :
左SBヘイナウド(Reinaldo, 1989)の左CKはCBグスタヴォ・マルチンスの頭をかすめ、CBブルーノ・ウヴィーニに相手ディフェンダーの間に走り込みヘディングシュート。これがゴールネットに突き刺さり、グレミオが勝ち越し。
CBブルーノ・ウヴィーニは、2011年U-20W杯代表優勝メンバー。イタリア、オランダ、サウジアラビア、カタール、日本(2021年FC東京)と国外での経験が豊富。グレミオには2023年に加入。この試合、このゴールを機に、レギュラー争いに食い込みたい。
左SBヘイナウドは、公式記録に反映されないが、2試合連続でゴールに関与。今季前にグレミオに加入したベテランは、4月にケガで戦列を離れるが、復帰後は攻守にバランスの取れたプレーでチームを牽引している。
CBグスタヴォ・マルチンスは、今季トップチームに昇格し、2023年1月29日の州選手権でトップチームデビュー。全国選手権では途中交代出場が続いたが、今節は先発に抜擢され攻守に存在感を見せた。
試合概要
試合開始間もなく、アトレチコ・パラナエンセはFWヴィトル・ホッキがライン裏に抜け出しチャンスを迎えるが、シュートが大きくなり得点を奪えない。守備的な選手を多く起用し守備的な戦術を採用するグレミオに対し、アトレチコ・パラナエンセはボールを支配する。しかし、グレミオは守りが固く、ボールを奪ってからの鋭い攻撃や積極的にミドルシュートを放ち、アトレチコ・パラナエンセよりも多くのチャンスを作り出す。
試合は前半31分にグレミオがボール奪取からの素早い攻撃で先制するが、その3分後にはアトレチコ・パラナエンセも自陣からのカウンターで同点に追いつく。
中盤でのボールの奪い合いは激しくなるものの、お互いにファールが少なく、高い緊張感に包まれた試合は、そのまま前半の45分を終える。
後半開始3分にグレミオが勝ち越しゴールを奪うと、グレミオはさらに守備を固め、アトレチコ・パラナエンセの攻撃のスペースを消していく。アトレチコ・パラナエンセは攻撃的な選手を次々と投入し、攻撃の圧力を強め、ミドルシュート、サイド攻撃、セットプレーからチャンスをうかがう。
後半34分、アトレチコ・パラナエンセはFWカノービオ(Canobbio, 1998)がCKからのクリアボールをペナルティエリアの外からダイレクトに狙うが、グレミオGKアドリエウ(Adriel, 2001)が好セーブでゴールを許さない。
その後もアトレチコ・パラナエンセが攻め立てるがゴールを奪うことが出来ず、アウェイのグレミオが2-1で勝利を収めた。
補足情報、 所感 etc.
アトレチコ・パラナエンセは、リベルタドーレスを含め、公式戦3連敗。複数失点が5試合続いている。この試合の失点も、1点目はボール保持者を取り囲むがボールにアプローチせずボールをスペースに出され被弾。2点目は、CKからのボールに競り合うことが出来ずゴールネットを揺らされた。
最終ラインの選手層の薄さは深刻さを増している。7月からの移籍期間には優先的な補強が行われるだろう。
また、中盤の底を務めていたVOLフェルナンジーニョ(Fernandinho. 1985)の負傷離脱の影響も大きく、VOLエリキ(Erick, 1997)がこの試合では奮闘するが穴を埋め切れていない。
次戦はコパ・ド・ブラジルのボタフォゴ戦2ndレグ、1点のアドヴァンテージをいかしたい。翌週は全国選手権第9節で再びボタフォゴと顔を合わせる。
グレミオは、中3日で迎えるコパ・ド・ブラジル2ndレグに向け、GKも含め、過半数のポジションに控え選手を起用。しかし、それがアトレチコ・パラナエンセのスカウティングの裏をかいたのか、ボールは保持されるものの、守備が機能し、カウンターからのチャンスを多数作り出し、2-1の勝利を収める。
この試合は中盤で出場したSBクイアバーノ、CBグスタヴォ・マルチンス、全国選手権4部のチームからレンタル加入の189㎝の長身FWアンドレ・エンヒキ(André Henrique, 2001)、FWナタン・フェルナンデス(Natan Fernandes, 2005)、GKアドリエウといった、2001年以降生まれの選手が、トップチームでの実戦経験、成功体験を積み重ねることが出来た。
次戦は、1stレグを1-1の同点で終えたコパ・ド・ブラジルのクルゼイロ戦2ndレグ。翌週の全国選手権第9節は上位対決となるサンパウロをホームに迎える。
フォルタレーザ(FOR) 2-0 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=iR1T3GM6wbA
(FOR) : 87' #91 チアゴ・ガリャルド(Thiago Galhardo, 1989)[#6 ブルーノ・パシェコ(Bruno Pacheco, 1996)]
(FOR) : 90+4' #18 シルビオ・ロメロ(Silvio Romero, 1988)[#6 ブルーノ・パシェコ(Bruno Pacheco, 1996)]
(VAS) : N/A
見どころ
フォルタレーザは全国選手権2勝4分1敗勝点10の11位。
公式戦5連勝の後に3引分を挟み2連敗。前節では開始2分に失点し最下位のアメリカ・ミネイロに全国選手権初白星を献上、フォルタレーザ自身も全国選手権初黒星を喫する。週中のコパ・スウアメリカーナでは2度のリードを追いつかれるものの、相手陣で攻撃の圧力を強め、試合終了間際に獲得したPKで決着をつけ6試合ぶりの勝利。週2試合の日程が続き、この試合の後にもすぐにコパ・ド・ブラジルを迎えるが、一試合一試合、目の前にある試合に注力し、再度上昇気流に乗りたい。
ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権1勝3分3敗勝点6の17位。
開幕節の白星以降、勝ち星に見放され、降格圏の17位。州選手権ではボタフォゴを上回る成績を残し、フルミネンセやフラメンゴとしのぎを削ったが、その後の成長が滞っている。全国選手権では10選手が7試合すべてに出場。左サイドが起点となり、中央FWペドロ・ハウーウ(Pedro Raul, 1996)、右FWガブリエウ・ペッキ(Gabriel Pec, 2001)への攻撃パターンが絞られつつある。前節では控えに甘んじている選手によって2得点をマークした。今節はFWペドロ・ハウーウを出場停止で欠くため、前節同様今までとは異なる選手起用で現在のチーム状況の打開を図るのも一つの手ではないだろうか。
得点シーン
(FOR)後半42分 :
左サイドからの攻撃。ヴァスコに2対3の数的優位に立たれるが、それを掻い潜り左SBブルーノ・パシェコがゴール前にクロスボールを供給。これをチアゴ・ガリャルドがディフェンダーの背後から頭に合わせゴール。
今季のチーム内得点王のFWチアゴ・ガリャルドだが、全国選手権では相次ぐケガのため、出場時間も多くなく不振も続いたが、この試合はフル出場を果たし、決勝ゴールをマーク。不振のチームを救うと共に、今後もチームを牽引したい。
(FOR)後半45+4分 :
左SBブルーノ・パシェコがペナルティエリアの脇をオーバーラップ、ボールを受けるとゴール前にピンポイントのクロス。FWシルビオ・ロメロがフリーで頭に合わせ試合を決定づける追加点。
左SBブルーノ・パシェコは2022年シーズン終了後にセアラーから加入した攻撃的なサイドバック。第2~4節で得点に絡む活躍を見せるが、左足に不調を覚え前節は欠場。今節復帰を果たすと2アシストを記録。
FWシルビオ・ロメロは、週中のコパ・スウアメリカーナでの2得点に続き2試合連続得点を記録。全国選手権では第2節に続く2得点目。レギュラー争いを繰り広げているが、チームの不振後の2連勝に絡むゴールだけにその価値は高い。
試合概要
不振が長引くヴァスコ・ダ・ガマだが、積極的にボールを保持し、相手陣でのボール回しを意識的に行う。しかし、フォルタレーザがボールを奪ってはたびたびヴァスコゴールに迫る。前半7分のFKに始まり、前半14分、16分、21分と次々とチャンスを迎えるが、ヴァスコGKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)好セーブを連発しゴールを許さない。給水タイムを利用し、ヴァスコのバルビエリ(Barbieri)監督は守備を修正。ヴァスコは守備が安定すると、前半36分のシュートはゴールポストに嫌われるものの徐々に得点の匂いを帯びてくる。
後半開始30秒にフォルタレーザが決定的なチャンスを迎えるが再びGKレオ・ジャルジンが立ちはだかる。その後もフォルタレーザが攻撃の勢いを強めると、ヴァスコは防戦一方となり、有効な反撃を見せることが出来ない。後半42分、フォルタレーザがヴァスコ・ダ・ガマのゴールをこじ開けると、後半45+4分に追加点。その後もさらに追加点のチャンスを迎える。
全国選手権で勝ち星から見放されている両チームによる試合はホームのフォルタレーザが2-0の完勝を収めた。
補足情報、 所感 etc.
フォルタレーザは、週中のコパ・スウアメリカーナでの3得点を奪った勝利に続き、この勝利でも2得点と複数得点をあげ、公式戦2連勝。全国選手権では5試合ぶりの勝利を飾った。前半はボールを保持されながらもボールを奪ってからの速い攻撃でチャンスを作り、後半はボール保持率を高め相手守備網を崩しにかかり終盤に差し掛かり待望の得点を奪うとその後も攻撃の勢いを増し追加点。
最近の不振を脱する切っ掛けとなりうる試合内容で勝利を収め、勝点13、暫定ながら9位に浮上。
次戦は3点のビハインドを負うコパ・ド・ブラジル。どのような位置づけで試合臨むのだろうか。来週末は全国選手権第9節、ホームにバイーアを迎える。連勝を果たし上位進出へ望みを繋げたい。
ヴァスコ・ダ・ガマはトンネルから抜け出すことが出来ない。若い選手が多いだけに精神的支柱となるベテランの不在が大きいのか。ベテランMFネネー(Nenê, 1981)が州選手権を終え契約満了で退団すると、最年長はアレックス・テイシェイラ(Alex Teixeira, 1990)の33歳。ポジションはウィングなだけにチームを落ち着かせるには少し厳しい。他に30歳以上の選手はアルゼンチン国籍のカラバハル(Carabajal, 1991)のみ。
バルビエリ(Barbieri)監督も選手も自信を失い、己を見失なっているようにも見える。
次戦は一週間後に全国選手権第9節ホームでフラメンゴとのクラシコ。バルビエリ監督は背水の陣で臨まざるをえない。
ヴァスコ・ダ・ガマの右SBプーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1996)がウルグアイ代表に招集。ウルグアイ代表は6月にニカラグア、キューバと対戦する。
ヴァスコ・ダ・ガマの左SBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)がイタリア代表の事前登録メンバーに登録される。当ブログ記事「【ブラジル全国選手権2023】第2節(2/2)」内で『個人的に代表入りを望んでいる選手の一人。』と言及しただけに非常にうれしい情報(ブラジル代表としてだったが)。このまま6月のUEFAネーションズリーグでイタリア代表デビューを迎えてもらいたい。
フラメンゴ(FLA) 1-1 クルゼイロ(CRU)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=v9HY-2H4DcQ
(CRU) : 5' #3 マルロン(Marlon, 1997)[#9 ブルーノ・ホドリゲス(Bruno Rodrigues, 1997)]
(FLA) : 33' #6 アイルトン・ルーカス(Ayrton Lucas, 1997)[#10 ガブリエウ・バルボーザ(Gabriel Barbosa, 1996)]
見どころ
フラメンゴは全国選手権4勝3敗勝点12の6位。
公式戦最近5試合は3勝2分。全国選手権は3連勝で6位に順位を上げてきた。しかし、7月の補強や退団など様々な情報が錯綜する中、チーム状況は安定せず、週中のリベルタドーレスでは1点をリードするも、布陣を4バックから3バックに替えた途端に失点。以降は相手に握られた主導権を取り返すことが出来ず試合を終えた。
今節はチーム力の上昇が著しいクルゼイロとの対戦だが、さらに中3日でコパ・ド・ブラジル2ndレグのフルミネンセ戦が控える。どのような布陣でクルゼイロ戦に臨むのかその選手起用が気になる。
クルゼイロは全国選手権4勝3敗勝点12の5位。
前節は下位に低迷するクイアバに敗戦し、2位浮上のチャンスを逃す。前後半を通して優位に試合を進め何度も好機を迎えるものの、再三にわたる相手GKの好守もあり得点を奪うことが出来なかった。全国選手権の4勝はいずれも先制点を奪い逃げ切り、3敗はいずれも先制点を奪われ追いつけずに試合を終えている。まずは先制を許さずに試合を進め、数多く作り出している好機での最後の精度を高めたい。
今節は日程的な優位があるだけに、同勝点で並ぶフラメンゴから勝ち点3を獲得し、リベルタドーレス圏内を確保したい。
得点シーン
(CRU)前半5分 :
相手陣右サイドから左ペナルティエリア入口のSBマルロンにボールが渡る。マルロンは左に流れるFWブルーノ・ホドリゲスに送り、空いたスペースに走り込むと、ブルーノ・ホドリゲスから踵での折り返しのボールを受ける。そのまま左の角度のない位置から左を思い切り振り抜くと、ボールはクロスバーを叩きゴールネットを揺らす。クルゼイロが先制。
左SBマルロンは2023年3月10日にアンカラギュジュ/TURからの加入が発表。加入後のすべての試合に先発出場。第6節でのクルゼイロ初ゴールに続き2得点目のゴール。
(FLA)前半33分 :
右SBウェズレイ(Wesley, 2003)が相手ディフェンダーとの一対一に勝ち、ゴールライン際まで持ち上がりゴール前にクロスボールを送る。FWガブリエウ・バルボーザが軽く触れたボールは逆サイドに抜け、そこに駆け上がったアイルトン・ルーカスが左足を合わせ同点ゴール。サイドバックからサイドバックへのパスでゴール(Gol de lataral para lateral)を決め、フラメンゴが同点。
2022年のレギュラーが移籍した右サイドバックは、レギュラー最右翼のマテウジーニョ(Matheuzinho, 2000)、ウルグアイ代表バレラ(Varela, 1993)がケガを負い、ウェズレイが定着。バレラのケガからの復帰後もポジションを確保している。
左SBアイルトン・ルーカスは2023年5月28日発表の6月の国際親善試合2試合に向けた代表に初選出。ゴールライン際まで何度もアップダウンを繰り返し、思い切りのいいシュートと精度の高いクロスで代表でも活躍したい。
試合概要
前半立ち上がりの4分、クルゼイロがサイドを広く使った攻撃で先制し試合が始まる。しかし、先制を許したもののフラメンゴはその後ボールを支配。
前半20分、フラメンゴFWペドロ(Pedro, 1997)がペナルティエリア内で倒される。主審はプレーを流したがVARが介入、オンフィールドレビューの結果PKが判定される。このPKをFWガブリエウ・バルボーザが蹴るが、ゴールポストに直撃し、跳ね返りのボールをガブリエウ・バルボーザがダイレクトにゴールに蹴り込む。しかし、二度蹴りとなりゴールは認められない。
ホームのフラメンゴはその後もボールを保持し、遂に前半33分、右SBウェズレイの個人技から左SBアイルトン・ルーカスのゴールで同点に追いつく。
その後もフラメンゴが試合を支配。クルゼイロはボールを奪っても効果的に攻めることが出来ず前半を終える。
後半に入り、フラメンゴはボール保持を高めようとするが、クルゼイロも守備を修正し、フラメンゴは攻撃の糸口を掴めない。フラメンゴは時間の経過と共に疲労が見え始め、前半のようなスピードや厳しいマークが影を潜め、後半20分を過ぎるころになると、クルゼイロが試合を優位に運び出す。クルゼイロは次々と相手ゴールに迫るが、フラメンゴGKマテウス・クーニャ(Matheus Cunha, 2001)の前にゴールを奪えない。
前半だけを見ればフラメンゴが勝ち点3に相応しく、後半だけを見ればクルゼイロが勝ち点3に相応しいリベルタドーレス圏内を目指す両者の試合は、勝ち点1を分け合う結果で終えた。
補足情報、 所感 etc.
フラメンゴは全国選手権は3連勝でストップ。前節に続き前半は試合を支配するが、後半に相手に主導権を渡す試合内容。今節もFW陣にゴールはなく、特に2022年は自らのゴールだけでなくアシストも多く記録していたFWペドロ(Pedro, 1997)にボールが入らず、攻撃のバラエティーが減り閉塞感を感じる。
次戦は週中のコパ・ド・ブラジル2ndレグ、フルミネンセとのクラシコ。1stレグはファールを多用し相手の長所を消すことに成功し引き分けに終えたが、次はどのような試合を見せるだろうか。来週末は再びクラシコ、全国選手権第9節ヴァスコ・ダ・ガマ戦。相手は低迷しているだけにスッキリとした勝利を収め、全国選手権上位に踏みとどまりたい。
クルゼイロは、前半は相手の寄せの速さと前への圧力に屈しクルゼイロらしいサッカーができなかったが、ハーフタイムに修正を施すと、後半は試合を支配。相手GKの好守に得点を奪うことが出来なかったが、ゴールへの形はこの試合でも作り出すことが出来た。
しかし、課題はそこから。下位に低迷するアメリカ・ミネイロ戦では、後半に相次いでゴールを奪うことが出来たが、フルミネンセ戦やこのフラメンゴ戦といった上位との対戦では多くのシュートを放ちながら決めきることが出来ていない。今後上位争いに食いついていくためには、最後の精度の向上が欠かせない。
就任後2か月という短い時間でサポーターを魅了する現在のサッカーを浸透させたペパ(Pepa)監督だが、最後の局面の精度を上げ、さらにもう一段高いレベルのサッカーを披露してもらいたい。
次戦はコパ・ド・ブラジル2ndレググレミオ戦。1stレグは1-0の勝利を収めているが、グレミオは今節ほぼすべての主力を温存しコパ・ド・ブラジルに賭けてくるだけに油断はできない。来週末は全国選手権第9節、好調のアトレチコ・ミネイロとの上位対決が待っている。
クイアバ(CUI) 1-1 コリチバ(CFC)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=Jn2MsAjBkpA
(CUI) : 3' #88 フェルナンド・ソブラウ(Fernando Sobral, 1994)[#7 ジョナタン・カフー(Jonathan Cafú, 1991)]
(CFC) : 49' #30 ホビソン(Robson, 1991)[#35 ボスキーリャ(Boschilia, 1996)]
見どころ
クイアバは全国選手権2勝1分4敗勝点7の14位。
前節は、上位を争うクルゼイロを相手に全国選手権2勝目をあげた。開幕当初から得意としていた攻撃パターンに加え個人技も絡んだ綺麗なゴールを前半半ばに決めると、守備ラインがある程度の高さを保ち組織的に中盤のスペースを埋め、相手に抜け出された場面もGKヴァウテル(Walter, 1987)が再三にわたる好守でゴールを許さず、クルゼイロを無失点に抑え込むことに成功。アントニオ・オリヴェイラ(António Oliveira)監督は初采配を白星で飾った。
勝ち味に遅く監督交代を招いたが組織的にまとめられていたチームだけに前節の勝利で流れを引き込むことも可能か。そのためにも、今節は下位に沈むコリチバをしっかりと勝ち点3を獲得したい。
コリチバは全国選手権2分5敗勝点2の20位。
4月に就任したザーゴ(Zago)監督は6戦して未勝利。しかし、前々節のアトレチコ・パラナエンセ戦では後半アディショナルタイムまでリードし、前節はアトレチコ・ミネイロを相手に後半アディショナルタイムまで同点を維持。初勝利にあと少しのところまで迫っている。開幕直後は控えに甘んじていたFWホビソン(Robson, 1991)が3試合連続得点に関与、同様にMFマルセリーノ・モレーノ(Marcelino Moreno)、VOLリジエロ(Liziero, 1998)も与えられた出場機会をいかして得点に絡むなどチーム内の競争も激しくなりつつある。
4月16日の試合後にコリチバを解任されたアントニオ・オリヴェイラ監督が指揮を執るクイアバとの対戦だが、当時とは異なるサッカーでアントニオ・オリヴェイラ監督に一泡吹かせたい。
得点シーン
(CUI)前半3分 :
右サイドライン際を右SBマテウス・アレシャンドレ(Matheus Alexandre, 1999)、FWジョナタン・カフー、VOLフェルナンド・ソブラウと縦に繋ぎ、最後はフェルナンド・ソブラウがGKの意表を突くシュート。これがゴールに決まりホームのクイアバが早くも先制点。
右SBマテウス・アレシャンドレは身長188㎝でボランチもこなす大型で守備的なサイドバック。2022シーズンはコリチバでプレーしケガを負うまで全国選手権はレギュラーとしてプレー。2023シーズン前に3年契約でクイアバに入団。全国選手権開幕当初は途中交代出場が続いたが第4節以降は先発出場が続き、この試合では前半36分に精度の高いクロスを送り攻撃面での成長も印象付ける。
VOLフェルナンド・ソブラウは2022シーズンまで4年間セアラーでプレー。2022年12月に2026年末までの契約でクイアバ入り。全国選手権第5節まではあまり出場機会に恵まれなかったが、第6節にスタメンに起用されると第7節では決勝点のアシスト、そしてこの第8節では得点を記録。入団当初の期待に応え始めている。
(CFC)後半4分 :
左からのショートコーナー、VOLボスキーリャがゴール前に上げたクロスに、FWホビソンが味方の背後から現れ、ドンピシャのタイミングで頭を合わせる。GKヴァウテルも必死に防ごうとしボールを掻き出すが、ボールはすでにゴールラインを割っておりコリチバが同点に追いつく。
FWホビソンは3試合連続ゴール。その前の試合ではアシストを記録しており、4試合連続でゴールに関与。チーム成績に繋がっていないが自身の好調をチームに及ぼしたい。
試合概要
前半3分のクイアバVOLフェルナンド・ソブラウの意表を突くゴールで試合は始まる。しかし、その後はお互いにパスミスや簡単なボールロストも多く、決定的な場面を迎えることなく時間が経過する。コリチバは前半16分のVOLボスキーリャ(Boschilia, 1996)の枠を越えるシュート以外にシュートで終える機会は少ない。クイアバも前半36分に右SBマテウス・アレシャンドレのクロスをVOLハニエリ(Raniele, 1996)が頭に合わせるがGKガブリエウ(Gabriel, 1992)が好セーブで追加点を許さない。
ミスが多く好機も少ない試合は、前半40分を過ぎて互いに相手ゴールに迫るが、GKが好セーブを見せ1-0のまま前半を終える。
後半4分にコリチバがセットプレーから同点に追いつくと、試合は中盤での攻防が熱を帯び始める。試合は均衡状態に陥り、互いに得点機を迎えることもできず時間が過ぎていく。クイアバは後半31分にMFセペリーニ(Ceppelini, 1991)のペナルティエリア入口からのシュートを放つが僅かにゴール右に外れ、コリチバもアディショナルタイムに相手ペナルティエリア付近でボールを回しシュートまで持ち込むがボールに勢いがなくGKがキャッチ。
試合は1-1の引き分け。下位に低迷する2チームが勝ち点1を分け合う結果となった。
補足情報、 所感 etc.
クイアバはホームでの試合開始直後のゴールに勢いに乗るかと思われたが、相手の中盤での寄せにミスも多く、得意のサイドからの攻撃は機能せず、FW陣が消える時間が長くなる。失点シーンでは、ディフェンダーがゴールを決めたFWホビソンにマークが付いておらず、勝ち点2を失う結果に。
次戦は一週間後に全国選手権第9節ゴイアス戦、さらに一週間後に全国選手権第10節コリンチャンス戦と下位に低迷するチームとの試合が続く。守備は機能し流れからのピンチは少なかったが、失点したセットプレーでの守備の見直しと、今節機能しなかったサイドを起点とした攻撃の精度を上げ、これからの連戦に勝ち点を積み上げ上昇気流に乗りたい。
コリチバはアウェイで全国選手権初勝利を目指すが及ばず引き分けに終わる。開始直後の失点でゲームプランが狂ったか。出場停止のゼ・ホベルト(Zé Roberto, 1993)に替わりFWカイオ・セーザル(Kaio César, 2004)を起用するが負傷交代、4月19日に加入したFWウェズレイ・ポンボ(Wesley Pombo, 2002)を初起用するがまだチーム戦術になじめていない。選手層が薄い中、試合を通して選手を育てるしか現在は手立てがないが、根気強く継続していくしか望みはない。
次戦は一週間後に全国選手権第9節パウメイラス戦。日程的な優位をいかし、善戦以上の結果を残したい。
サンパウロ(SAO) 2-1 ゴイアス(GOI)
動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=Vft0kdWGYEE
(GOI) : 29' #3 マギーニョ(Maguinho
, 1992)[#20 ジエゴ(Diego, 1995)]
(SAO) : 57' #29 パブロ・マイア(Pablo Maia, 2002)[#7 アリソン(Alisson, 1993)]
(SAO) : 90+1' #22 デイヴィジ(David, 1995)[]
見どころ
サンパウロは全国選手権3勝3分1敗勝点12の8位。
週中のコパ・スウアメリカーナでの勝利で、就任以来10戦6勝4分としたドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior)監督。高さと対人の強さを誇る両CBと中盤の素早いプレスで堅固な守備を構築したが、前節は4-2と打ち合いの勝利。守から攻の移行がベースにあるものの、攻撃の構築にも着手をし始めたかのだろうか。ビルドアップにCBベラウド(Beraldo, 2003)、前後のボールのつなぎ役FWアリソン(Alisson, 1993)、左サイドでスピード豊かなFWマルコス・パウロ(Marcos Paulo, 2001)、そして決定力のあるFWカレリ(Calleri, 1993)が現在は主力だが、まだまだ多種多様な選手が控えており、今後は多くのケガ人の復帰も見込まれており、今後の躍進が期待できる。
今節は下位に低迷するゴイアスとの対戦。今後を見据えた場合、勝ち点1では物足りない。勝ち点3を勝ち取って上位に食らいついていきたい。
ゴイアスは全国選手権2勝1分4敗勝点7の16位。
全国選手権開幕節から指揮を執るエメルソン・アヴィラ(Emerson Ávila)監督代行がチームを再生。第6節ボタフォゴ戦での金星以降、コパ・ヴェルジ決勝戦1stレグに2-0の完勝、第7節は引き分けに終えたものの、週中のコパ・スウアメリカーナでは首位との直接対決を1-0で制しグループ首位に立った。
サイドバックが参加したサイドからの攻撃には迫力があり、セットプレーからの得点力も高い。今節は中盤でのボールの奪い合いに優位に立って素早くサイドの奥にボールを運び、高さのあるサンパウロCB陣との力勝負に持ち込みたい。
得点シーン
(GOI)前半29分 :
MFアレソン(Alesson, 1999)が左サイドライン際をドリブルでボールを持ち込み左に流れたFWマテウス・ペイショット(Matheus Peixoto, 1995)にボールを送る。FWマテウス・ペイショットが相手ディフェンダー3人を引き連れゴールライン際まで上がり、VOLジエゴ(Diego,1995) にボールを戻す。フリーのVOLジエゴがゴール前にクロス。右SBマギーニョがCBの間で頭を合わせゴールネットを揺らす。
SBマギーニョは、2019年川崎フロンターレ、2020,21年横浜FCでプレー。2022年にゴイアスに加入すると間もなくレギュラーの座を獲得する。2023年はポジション争いが激しくなるが、最近の公式戦4試合で3得点、特に現在首位を走るボタフォゴ戦では決勝点をマーク。チームにとって欠かせない選手となりつつある。
FWマテウス・ペイショットはメタリスト/UKRから2023年末までの期限付き移籍でゴイアスに加入。2022年はセアラーでプレー。190㎝の長身センターFW。ボールを受けに下がるプレーや、このゴールのように自らがディフェンダーを引き連れサイドに流れることで味方のスペースを作り出すオフザボールの動きが印象的。高さのあるヘディングやGKの頭を越すシュートなどシュートのバラエティも多く、今後注目していきたい選手の一人。
(SAO)後半12分 :
人数をかけて攻めるサンパウロはペナルティエリア内に5人が位置取る。しかし、左サイドライン付近でボールを受けたFWアリソンは、ペナルティエリア内ではなく、後方で駆け上がるVOLパブロ・マイアへのパスを選択。パブロ・マイアはワントラップから思い切り良く右足を振り抜くと相手ディフェンダーに当たりコースを変えたボールがゴイアスGKタデウの初動の逆を突きゴールに吸い込まれる。
VOLパブロ・マイアはサンパウロ下部組織出身。2022年にトップチーム昇格し間もなくボランチのレギュラーの座を獲得。023年になるとチーム戦術、システム変更などの理由で出場、不出場を繰り返すが、ドリヴァウ・ジュニオール監督就任後は、中盤での厳しいマーク、ボール奪取後の前への推進力が認められ、替えの利かない選手として起用されている。
(SAO)後半45+1分 :
右サイドからのMFウェリントン・ハット(Wellington Rato, 1992)の鋭く落ちるCKに誰も合わすことが出来ずにゴールがこぼれるとFWデイヴィジが鋭く右足を振り抜き決勝ゴール。
FWデイヴィジは2022年はインテルナシオナウで一時はレギュラーとして活躍するも、次第に出場機会を失い、2023シーズン開幕直後の1月19日に期限付き移籍でサンパウロに加入。度重なるケガで思うように試合に出場できていないが、今節は全国選手権開幕節以来の出場、そして、クラブデビューを果たした1月19日の州選手権以来となるゴールをマークした。
試合概要
前半8分、サンパウロ左SBカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)がペナルティエリア内でディフェンダー2人をドリブルでかわしシュートまで持ち込むがGKタデウ(Tadeu, 1992)がファインセーブ。前半17分、ゴイアスFWマテウス・ペイショットが中央から右サイドライン際のSBマギーニョにボールを送り、戻りのクロスボールに頭を合わせるが、ボールは僅かにゴール右に外れる。
前半29分にゴイアスがゴールを奪うとそのまま勢いに乗り、前半37分にもCKからシュートに持ち込むがこれはGKハファエウ(Rafael, 1989)が辛うじてCKに逃れる。サンパウロも前半38分、45分とシュートまで持ち込むがGKタデウを脅かすことはできない。
後半に入りサンパウロがボール保持率を高め相手陣でボールを回しゴールを窺う。後半6分にサイド攻撃からシュートまで持ち込むと後半12分に遂に同点に追いつく。
その後もサンパウロが試合を支配し、次々とゴイアスゴールに迫る。一方のゴイアスは防戦一方となり後半21分の相手ミスを突きFWマテウス・ペイショットがミドルシュートを放ちGKハファエウの好セーブに終えたプレーと、それに続くコーナーキック以外にチャンスらしいチャンスを作ることが出来ない。後半37分、サンパウロVOLパウリーニョが右サイドからのクロスに頭を合わせゴールネットを揺らすが僅かにオフサイド。その後もサンパウロが攻撃の勢いを強めると後半45+1分に決勝点。
サンパウロが難しい試合を勝ち切ることに成功。2-1で勝利を収めた。
補足情報、 所感 etc.
サンパウロはボールを支配しながらもゴールに迫る機会が乏しかった前半だったが、ハーフタイムできっちりと修正されると後半はボールを支配し同点に追いつき、そして逆転して試合を結ぶ。第6節、第7節でも後半は試合を支配しており、就任以来11戦負けのないドリヴァウ・ジュニオール監督の手腕と、それに応える選手のプレーが全国選手権3位浮上の原動力となっている。
次戦はコパ・ド・ブラジル2ndレグエスポルチ戦。1stレグはアウェイで0-2で下しており、現在の選手層を考えるとよほどの油断がない限りベスト8進出が可能だろう。一週間後の全国選手権第9節は現在5位のグレミオとの上位対決。勝ち点を3を勝ち取って首位ボタフォゴに離されず追いかけたい。
ゴイアスは、前半はサイドからの攻撃が機能し、綺麗な一連のプレーで先制点を奪う。後半は試合を支配されるが、相手の一瞬を突いたシュートや、セットプレーからも惜しいシーンを作り出すがいずれも相手GKの好セーブに防がれ、最後は攻撃の圧力に屈し逆転負けを喫した。力負けと言える内容だったが、十分に戦術は機能しており、選手層を考えると今後も上位チームにも十分に戦える内容に思われた。
コパ・ヴェルジやコパ・スウアメリカーナが週中に組まれ厳しい日程が続くが、コパ・ヴェルジの中3日後に行われる全国選手権第9節クイアバ戦が待ち構える。低迷している相手から勝ち点3を勝ち取り、降格圏内を抜け出したい。