2023年U-20W杯 ベスト16 ブラジル x チュニジア

投稿者: | 2023年6月1日

ブラジル 4-1 チュニジア

BRA: 11' ... #9 マルコス・レオナルド(Marcos Leonardo)
BRA: 31' ... #5 アンドレイ・サントス(Andrey Santos)
BRA: 90+1' ... #10 マテウス・マルティンス(Matheus Martíns)
BRA: 90+10' ... #5 アンドレイ・サントス(Andrey Santos)
TUN:    90+13' ... #21 オスマン(Othman)

ダイジェスト動画URL

https://www.youtube.com/watch?v=B1IKXR_kCg4

ブラジルU-20代表メンバー表

「背番号」欄の"〇"はフル出場。"△"はin、"▽"はout。"X"はベンチ外。
背番号ポジション名前所属得点、カード、
交代等
〇 12GK /
Goleiro
カイーキ
Kaíque
パウメイラス
Palmeiras 
21GK /
Goleiro
カウアン・サントス
Kauã Santos
フラメンゴ
Flamengo
1GK /
Goleiro
ミカエウ
Mycael
アトレチコ・パラナエンセ
Athletico Paranaense
〇 2SB /
Lateral
アルトゥール
Arthur
アメリカ・ミネイロ
América -MG
Y75′
▽ 6SB /
Lateral
カイキ・ブルーノ
Kaiki Bruno
クルゼイロ
Cruzeiro
↓46′
△ 13SB /
Lateral
アンドレ・ドミニーキ
André Dhominique
バイーア
Bahia
↑67′
〇 3CB /
Zagueiro
ジアン・ペドローゾ
Jean Pedroso
コリチバ
Coritiba
▽ 4CB /
Zagueiro
ホベルチ・ヘナン
Robert Renan
ゼニト/RUS
Zenit
R45′
△ 14CB /
Zagueiro
ドウグラス・メンデス
Douglas Mendes
リーフェリング/AUT
Liefering
↑46′
〇 5MF /
Meio campista
アンドレイ・サントス
Andrey Santos
ヴァスコダガマ
Vasco da Gama
G31′, G90+10′
〇 8MF /
Meio campista
マルロン・ゴメス
Marlon Gomes
ヴァスコダガマ
Vasco da Gama
Y84′
A90+1’
△ 10MF /
Meio campista
マテウス・マルティンス
Matheus Martins
ワトフォード/ENG
Watford
↑67′
G90+1’
△ 15MF /
Meio campista
ホナウジ
Ronald
グレミオ
Grêmio
↑90+3’
▽ 11MF /
Meio campista
ギリェルミ・ビロ
Guilherme Biro
コリンチャンス
Corinthians
↓90+3’
7FW /
Atacante
ジオヴァーニ・エンヒキ
Giovani Henrique
パウメイラス
Palmeiras
18FW /
Atacante
ケヴィン
Kevin
パウメイラス
Palmeiras
▽ 9FW /
Atacante
マルコス・レオナルド
Marcos Leonardo
サントス
Santos
G11′, A31′
Y45+5′, ↓67′
▽ 20MF /
Meio campista
サーヴィオ
Savio
PSV/HOL
PSV
↓67′
▽ 16FW /
Atacante
マルキーニョス
Maquinhos
ノーウィッチシティ/ENG
Norwich City
↓85′
19FW /
Atacante
マテウス・ナシメント
Matheus Nascimento
ボタフォゴ
Botafogo
△ 17FW /
Atacante
ジオヴァーニ
Giovane
コリンチャンス
Corinthians
↑85′
A90+10′
監督: ハモン・メネゼス(Ramon Menezes)

試合経過

   開幕節イタリア戦に敗れたものの、続くナイジェリア戦、ドミニカ共和国戦に連勝し、グループDを首位で通過したブラジルU-20代表。イタリア戦はセンターバックの控えがおらず、VOLアンドレイ・サントスが早い時間帯にイエローカードを受けたことが影響し、U-20南米ユース選手権とは異なる戦いぶり。しかし、試合を重ねるにつれ、守備から攻撃まで連係が深まり、チームは成長している。
   決勝ラウンドの一回戦(ベスト16)の対戦相手はチュニジア。グループEでイングランド、ウルグアイの伝統国2か国に次ぐ3位で決勝ラウンドに進出。1勝2敗ながら3得点2失点と固い守備が特徴。
   ブラジルは、サイドからの攻撃やボランチの攻撃参加による分厚い攻撃でチュニジア守備網を崩したい。また、カウンターのケアも重要になるだろう。
   スタメンは、GKがミカエウに替わりカイーキが先発出場。カイーキは2022年9月の初招集以来、親善試合の3試合、2023年U-20南米ユース選手権ではグループラウンドのパラグアイ戦、決勝ラウンドのコロンビア戦に出場しており、不安は全くない。
   フィールドプレーヤーについては、ナイジェリア戦で負傷交代の左SBカイキ・ブルーノも大事に至らず、前の試合から変更はない。

前半

ブラジルがボールを持つとチュニジアは自陣でブロックを作りボールと奪うと素早く前線にボールを送る。チュニジアは#10ジェバリ(Djebali)や#20ヤコウブ’Yacoub)がボールを収めるがブラジル守備陣はうまく囲み込み攻撃を分断する。、
前半9分、チュニジアのペナルティエリア内でのGKへのバックパスが弱く、FWマルコス・レオナルドが詰める。GKがクリアしようとするがマルコス・レオナルドの足を蹴ってしまい、PKがブラジルに与えられる。このPKをマルコス・レオナルドが真ん中に蹴り込みブラジルが先制。
前半31分、CBジアン・ペドローゾがFWマルコス・レオナルドへ縦のパス。マルコス・レオナルドはボールを受け前を向くと守備ライン裏へスルーパス。VOLアンドレイ・サントスが抜け出し右足を振り抜きゴールネットを揺らす。
前半45分、右SBアルトゥールがCBホベルチ・ヘナンへ送ったボールが相手にカットされ、ホベルチ・ヘナンが相手選手を背後から倒し、一発レッド。ブラジルは後半45分間を10人での戦いが強いられる。

後半

ブラジルは左SBカイキ・ブルーノをベンチに下げ、CBドウグラス・メンデスを投入。MFギリェルミ・ビロが左SBに入る。
ブラジルは4-4-1で中を固め、チュニジアはその外でボールを散らし、主に右サイドからクロスを供給。ゴール前での空中戦がたびたび繰り広げられる。
後半25分、チュニジア右浅い位置からのクロスはゴールに向かう。GKカイーキは飛び出すが、ボールに触れることが出来ず、ボールは流れる。しかし、ボールは僅かにゴール左に外れ、ブラジルは九死に一生を得る。
後半32分、チュニジアはゴールキックから2本のパスで抜け出した#11FWアオワニ(Aouani)が後方からのボールを巧みにトラップしシュート。ボールはGKカイーキの飛びつく指先をかすめゴールネットを揺らす。しかし、VARの介入によるオンフィールドレヴューの結果、トラップの際に僅かにボールがアオワニの指に触れハンドのファール。
後半45+1分、自陣でボールを奪ったVOLマルロン・ゴメスがFWジオヴァーニにボールを預け前に出る。戻りのボールを受けるとゴールへ向けドリブル。ペナルティエリアの入口で左から追い抜いたMFマテウス・マルティンスにボールを送ると、MFマテウス・マルティンスは角度のない位置からシュートを放つ。これがGKのニアサイドを抜きブラジルが試合を決定づける3点目を奪う。
後半45+10分、自陣でボールを受けたFWジオヴァーニがドリブル。中央をゴールに向かって上がるVOLアンドレイ・サントスにボールを送ると、VOLアンドレイ・サントスはGKの位置をしっかりと確認しシュート。ブラジルの4点目。
後半45+10分、チュニジアの右サイドからのクロスは、ゴール間で混戦となるが、最後はオスマンがゴールに押し込み、チュニジアが一矢を報いる。

所感

ブラジルは、ボールを支配し、試合もコントロールし、2-0で前半を折り返すかと思われたが、アルトゥールの軽いプレーをきっかけにCBホベルチ・ヘナンが一発退場。後半は10人での戦いを強いられる。その後半は多くの時間をゴール前に押し込まれ続ける。後半32分のゴールは取り消されたものの、決まっていれば勝敗の行方が分からなくなる展開だった。
CBホベルチ・ヘナンが退場処分により、右SBアルトゥールが警告累積により次戦イスラエル戦は出場停止。

急遽左SBに入ったMFギリェルミ・ビロだが、U-17まではクラブと世代別代表で左SBを務めており、チュニジアが執拗にギリェルミ・ビロのサイドで攻撃を仕掛けるも、MFマルキーニョスやCBジアン・ペドローゾと共にしっかりと守り切った。
VOLマルロン・ゴメスは、前半は高い位置で数々のボール奪取、後半もしっかりとスペースを埋め、苦しい時間帯にボール奪取から攻め上がり追加点のアシストを記録する活躍。
FWサーヴィオはこの試合も右サイドでスピードと個人技で次々を好機を演出。
FWマルコス・レオナルドは、1点目のPKを獲得するプレー、2点目のアシストと、前線で存在感を発揮。今大会ここまで4得点1アシスト。
CBジアン・ペドローゾは、前半は縦パスを次々と通し、2点目の起点となる。後半も相手のサイド攻撃をMFギリェルミ・ビロと対応。ゴール前ではクロスボールをことごとく弾き返す。

グループD 順位表

順位国名勝点試合
勝数引分敗数得点失点得失
点差
1ブラジル (BRA)
Brasil
632011037
2イタリア (ITA)
Itália
63201642
3ナイジェリア (NGA)
Nigéria
63201431
4ドミニカ共和国 (DOM)
República Dominicana
03003111-10

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