最新更新日 : 2023/12/21 更新履歴 : 2023/04/13, 07/22
マテウス・ゴンサウヴェス・マルティンス
Matheus Gonçalves Martins
ポジション:フォワード/アタカンチ
利き足:左
2005年8月18日生まれ
<クラブ&代表経歴>
≪育成時代≫
12歳でフラメンゴの下部組織に入団。入団後は各年代の代表に招集される。
– 2021 –
2021年には、15歳でフラメンゴU-17チームのレギュラーに定着。この年は、U-17世代の全国選手権、コパ・ド・ブラジル、スーペルコパを制する。
8月18日の16歳の誕生日を迎え、2024年を契約期限とするプロ契約を締結する。しかし、翌2022年の誕生日には、契約期限2025年、5000万ユーロの違約金が設定された契約に更新される。
9月にU-17代表に選出されると、9月5日のパラグアイとのU-17親善試合に途中出場。
≪フラメンゴ≫
– 2022 –
翌2022年1月には16歳にしてトップチームの州選手権2試合にベンチ入り(試合出場なし)。2月以降はU-20チームでプレー、主に途中交代で試合に出場する。順調にステップアップしているかに思われたが、6月に第六腰椎に疲労骨折が見つかり、約2か月間、練習から遠ざかる。
9月終わりのU-17チームの試合で復帰すると、再びU-20チームに合流。10月10日の試合の終了間際に出場すると、短い時間でゴールをあげる。
10月15日には、トップチームの全国選手権にベンチ入り。この試合も出場する機会は訪れなかったが、翌週10月22日の全国選手権第33節アメリカ・ミネイロ戦の後半アディショナルタイム、2021年のU-17メンバーで1歳年上のマテウス・フランサ(Matheus França)に代わり出場。 ボールタッチ2回、パス1本を通すのみだったが、プロとして大きな一歩を踏み出した。
– 2023 –
2023年、新監督ヴィトル・ペレイラ(Vitor Pereira)氏のもとトップチームに招集。U-20カテゴリーのカップ戦全国大会に出場せずトップチームでトレーニングを積む。
2023年2月18日、州選手権第7節ヘゼンデ戦、0-0のスコアで迎えた後半開始時に交代出場でシーズン初出場。後半30分、ペナルティエリア左外でボールを受けると中央に切れ込み右足を振り抜く。ボールはGKの手に当たるがボールの勢いがまさりゴールに吸い込まれる。チームの先制点。そして、トップチームでの初ゴールを記録。 2月25日州選手権第9節、シーズン最初のクラシコとなるボタフォゴ戦でスターティングイレブンに抜擢される。すると、開始1分、ボタフォゴが攻撃の再構築でCBへ戻すボールに鋭く飛び出しカット。そのままドリブルでゴールエリア手前まで持ち上がり、CBのマークを抑え左足でGKのニアサイドを抜く強烈なシュート。スタメン起用に応えるゴールをマーク。 ボタフォゴ戦の前後には、前年のリベルタドーレス覇者としてフラメンゴが出場するヘコパ・スウアメリカーナのホーム&アウェイ両試合に後半途中出場、出場時間は僅かながら試合経験を積み重ねていく。
しかし、フラメンゴは、クラブW杯、スーペルコパ・ド・ブラジル、ヘコパ・スウアメリカーナでことごとく敗退。州選手権での優勝が監督続投の最低条件となる中、トップチームでの出場機会は減少。3月にはU-20全国選手権の2試合に出場。その後再びトップチームに戻りベンチ入りするが、州選手権ホーム&アウェイで開催される決勝戦の両試合の試合終了間際に交代出場の機会を得るにとどまる。
フラメンゴは、州選手権決勝でフルミネンセの前に敗退し、ヴィトル・ペレイラ監督を解任。後任にホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督が就任する。すると、マテウスの出場機会は激減。4月以降の3か月半でトップチームでの出場時間は60分にも満たず、主戦場はU-20カテゴリーに移る。
≪RBブラガンチーノ(レンタル元:フラメンゴ)≫
2023年7月21日、RBブラガンチーノへ2023年末までの期限付き移籍が発表。
2023年8月10日コパ・スウアメリカーナベスト16アメリカ・ミネイロ戦2ndレグ、後半開始時の交代出場でクラブデビュー。 8月14日第19節の後半11分での交代出場で全国選手権でのクラブデビューを果たすと、8月27日第21節クイアバ戦でアシストを記録。9月19日第24節アメリカ・ミネイロ戦で初スタメンに抜擢される。 その後も、先発、途中交代で試合に出場し、RBブラガンチーノでの5か月は13試合500分の出場で1得点を記録した。
≪シーズン別クラブ成績≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2022年(17歳) | フラメンゴ | 全国選手権 | 3 | 25 | 0 | 0 |
合計 | 3 | 25 | 0 | 0 | ||
2023年(18歳) | フラメンゴ | リベルタドーレス | 1 | 15 | 0 | 0 |
全国選手権 | 2 | 14 | 0 | 0 | ||
コパ・ド・ブラジル | 2 | 26 | 0 | 0 | ||
ヘコパ・スウアメリカーナ | 2 | 42 | 0 | 0 | ||
州選手権 | 6 | 127 | 2 | 0 | ||
合計 | 13 | 224 | 2 | 0 | ||
RBブラガンチーノ | コパ・スウアメリカーナ | 1 | 45 | 0 | 0 | |
全国選手権 | 12 | 455 | 1 | 0 | ||
合計 | 13 | 500 | 1 | 0 |
イタリック斜体は、2023年12月21日現在の記録。 ※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<自己分析(長所・短所)>
15歳の時のインタビューで自分の長所と欠点を挙げている。
<長所> 一対一のオフェンス ボール保持者をサポートする動き スペースでボールを受けること 高い位置でのプレッシング シュート
<短所> 攻守の切り替え
<エピソード、雑感 etc.>
マテウス・ゴンサウヴェスがドリブルで相手陣を切り裂くさまは、見る者を魅了してやまない。
”魔法の左足”と呼ばれる左足で繰り出される「エラスチコ・カネッタ(※)」を2022年U-20コパ・ド・ブラジル決勝の舞台でみせている。 (※ アウトサイドでボールを外側へ軽く押し出し、同じ足のインサイドで素早く逆側に切り返す「エラスチコ(elástico)」と、ディフェンダーの股を抜く「カネッタ(caneta)」を連続して行うプレー)
強豪チームでプレーし続けているため、守備陣を助けるようなプレーや本人が自覚している攻守の切り替えが課題として抱えているのかもしれないが、ドリブルは見ている者をワクワクさせてくれる。U-20チームやトップチームで課題を克服しつつ、プレーの幅を広げ、長所のドリブルや一対一などをさらに磨き上げて唯一無二の選手を目指してもらいたい。