【ブラジル全国選手権2023】第10節(2/2)

投稿者: | 2023年6月11日

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全国選手権第10節 対戦組合せ


以下の5試合はこちらで。→ 【ブラジル全国選手権2023】第10節(1/2)
・2023/06/10 コリチバ(CFC) x サントス(SAN)
・2023/06/10 コリンチャンス(COR) x クイアバ(CUI)
・2023/06/10 アトレチコ・ミネイロ(CAM) x RBブラガンチーノ(RBB)
・2023/06/10 バイーア(BAH) x クルゼイロ(CRU)
・2023/06/10 ボタフォゴ(BOT) x フォルタレーザ(FOR)
以下の5試合はこの記事で。
・2023/06/11 アメリカ・ミネイロ(AME) x アトレチコ・パラナエンセ(CAP)
2023/06/11 サンパウロ(SAO) x パウメイラス(PAL)
2023/06/11 インテルナシオナウ(INT) x ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)
2023/06/11 フラメンゴ(FLA) x グレミオ(GRE)
2023/06/11 ゴイアス(GOI) x フルミネンセ(FLU)

全国選手権第10節 試合概要

アメリカ・ミネイロ(AME) 2-2 アトレチコ・パラナエンセ(CAP)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=6CRfI7Epodc
(CAP) : 9' #9 ヴィトル・ホッキ(Vitor Roque, 2005)[#6 フェルナンド(Fernando, 1999)]
(CAP) : 48' #88 クリスチャン(Christian, 2000)[]
(AME) : 76' #9 ウェリントン・パウリスタ(Wellington Paulista, 1983)[PK]
(AME) : 90+6' #22 ダニーロ・アヴェラール(Danilo Avelar, 1989)[#5 マルチネス(Martínez, 1994)]

見どころ

   アメリカ・ミネイロは全国選手権2勝1分6敗勝点7の18位。
   全国選手権第9節までの20失点は最下位コリチバと並び最多タイ、開幕から失点の多さが課題となっていたが、前節は相手にボールを持たせながら倍のシュート数を記録し、FWヘナト・マルケス(Renato Marques, 2003)のプロ初ゴールとそれをアシストしたプロ2戦目のCBジュリオ・セーザル(Julio César, 2003)の活躍もあり2-0の完勝。
   週中のコパ・スウアメリカーナも2-0と無失点の完勝でプレーオフ進出へ望みをつないだ。
   FWアロイージオ(Aloísio, 1988)を中心としながらも多くのポジションの多くの選手がゴールを奪える攻撃の多様性に加え、守備が整備され始めており、今節も勝ち点3を勝ち取って降格圏内から抜け出したい。
   アトレチコ・パラナエンセは全国選手権5勝0分4敗勝点15の7位。
   前節は1か月間で3試合目となった首位ボタフォゴとの対戦。立ち上がりから激しい攻防となるが先取点を奪うと以後は堅固な守備で相手攻撃陣を抑え込み1-0の勝利。週中のリベルタドーレスでも1-0の勝利を収め決勝ラウンド進出を決める。
   VOLフェルナンジーニョ(Fernandinho, 1985)の離脱により4連敗を喫したが、全員が一丸となった守備で2試合連続で無失点にしのぎチームは再び上位を狙える態勢にある。
   今節はアウェイでの試合だが勝ち点3を獲得し再び来季のリベルタドーレス出場圏内(6位以内)に食い込みたい。

得点シーン

(CAP)前半9分 :
自陣GKから左サイドライン際を左SBフェルナンドが約50mをドリブルで駆け上がりゴール前にクロス。FWヴィトル・ホッキが並走するディフェンダーの前に入り頭を合わせるとGKの指先を越えボールはゴールに吸い込まれる。
   SBフェルナンドは2022年のシャペコエンセでの活躍が評価され2023年1月12日にアトレチコ・パラナエンセに完全移籍。加入当初はあまり多くの出場機会に恵まれなかったが、全国選手権第5節での先発起用以来、多くの試合で先発出場。どちらかと言えば守備的だと思われていたが、週中のリベルタドーレスでの決勝点に繋がるアシストに続き2試合連続でアシストを記録。
   FWヴィトル・ホッキは戦術上最近の試合では守備での奔走が増えゴールから遠い位置でのプレーも増えるが、このゴールで今季25試合10得点4アシスト。18歳(日本では高校3年生)を迎えた年での記録だけに頭が下がる。
(CAP)後半3分 :
自陣からの縦パスをペナルティエリアの手前で受けたMFウーゴ・モウラ(Hugo Moura, 1998)がゴール前にクロス。ディフェンダーの足をかすめたボールは左サイドに流れるが、MFクリスチャンが走り込み頭を合わせると、ボールはGKの脇を抜けゴールに吸い込まれる。
   MFクリスチャンはアトレチコ・パラナエンセ下部組織出身、2019年2月10日州選手権で18歳にしてデビューを果たすと、この試合が151試合目の出場。今季はレギュラーとして定着しかねているものの、試合を重ねるにつれ出場時間を増やしている。このゴールは今季の6得点目、キャリアシーズン最多得点に並んだ。
(AME)後半31分 :
ペナルティエリア内での混戦からVOLジュニーニョ(Juninho, 1987)がシュートを放つと、ディフェンダーの腕にボールが当たり、VARによる検証の結果、アメリカ・ミネイロがPKを獲得。FWウェリントン・パウリスタがキッカーを務めるがGKベントが好セーブ、しかし、跳ね返りをFWウェリントン・パウリスタが冷静に押し込む。
   FWウェリントン・パウリスタは2023年4月に40歳を迎えた大ベテラン。しかし、今季も18試合542分に出場し7得点を記録、80分に1得点を記録している。
   VOLジュニーニョは2016年5月のアメリカ・ミネイロでのデビュー以来、7年間同クラブでプレーしクラブの成長とともに歩み、今ではチームを精神的に支える。今季もすでに32試合2600分の出場、3得点6アシストを記録。
(AME)後半45+6分 :
アメリカ・ミネイロの自陣からのロングフィードはディフェンダーがクリア。そのクリアボールをVOLジュニーニョが拾いサイドライン際のMFマルチネスに預ける。MFマルチネスがゴール前やや左にクロスボールを送るとパワープレーで前線に残ったSBダニーロ・アヴェラールが頭に合わせゴールネットを揺らす。試合終了間際にアメリカ・ミネイロが同点に追いつく。
   SBダニーロ・アヴェラールは前節の先制点に続き、試合終了間際の同点ゴールで2試合連続得点。今季は出場機会に恵まれてはいなかったが、最近の4試合に先発出場。高さがあり、CBとSBをこなす器用さもあり、今後のチームの躍進のキーを握るかもしれない。

補足情報、 所感 etc.

   アメリカ・ミネイロは2点のビハインドを跳ね返し勝ち点1を獲得。いまだ全国選手権では降格圏だが、公式戦は最近の3試合で2勝1分、最近の10試合で4勝2分4敗と一時の低迷期を脱出したと言える。コパ・スウアメリカーナは最終節を残し僅かに決勝ラウンド進出の可能性を残し、コパ・ド・ブラジルは準々決勝に進出。今後も日程的に厳しい状況が続くが、ベテランも若手選手も総出でポジティブな結果を自信に変えて全国選手権でも降格圏の脱出し中位を目指したい。
   次戦は6月22日アウェイでの全国選手権第11節グレミオ戦。
   アトレチコ・パラナエンセは前半8分に相手のシュートをクロスバーに助けられるなど不安定な立ち上がり。前半9分の先制後も、中盤でのパスミスが多く試合を落ち着かせることが出来ず、前半33分、37分と相次いでゴールに迫られる。後半始めに追加点を奪った直後は一時的に試合をコントロールするも、後半20分を過ぎるころから再びアメリカ・ミネイロの攻勢にあい後半31分に失点。さらに試合終了間際に同点弾を浴び、下位に低迷するアメリカ・ミネイロを相手に勝ち点2を失う。これで首位ボタフォゴとの勝点差は8と広がった。
   次戦は6月21日に全国選手権第11節アウェイでのサンパウロ戦。勝点差1で迫る相手を叩き、上位争いに食らいつきたい。

サンパウロ(SAO) 0-2 パウメイラス(PAL)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=B4wESwdGLqM
(SAO) : N/A
(PAL) : 11' #25 ガブリエウ・メニーノ(Gabriel Menino, 2000)[]
(PAL) : 78' #9 エンドリッキ(Endrick, 2006)[#19 ブレーノ・ロペス(Breno Lopes, 1996)]

見どころ

   サンパウロは全国選手権4勝3分2敗勝点15の8位。
   前節グレミオ戦は3バックで試合に臨むが全く機能せず、終始試合を支配されドリヴァウ・ジュニオール(Dorival Júnior)監督就任後、全国選手権で初の黒星を喫した。週中のコパ・スウアメリカーナでは4バックに戻し5-0の完勝、グループ首位を守るとともに決勝ラウンド進出を決めた。
   FWを本職としながら左SBでの起用が続くカイオ・パウリスタ(Caio Paulista, 1998)だが、前節ではグレミオの中盤の厳しいマークを掻い潜りチーム唯一の得点のアシストを記録、コパ・スウアメリカーナでも2得点を記録するなど攻撃的なサイドバックとして素質が開花したように思われる。
   層に厚みが出てきた攻撃陣がどのように点を奪うか、中盤の厳しいマークと安定感のある両CBがどこまでパウメイラスの攻撃を封じることが出来るか。今後に向けて試金石となる試合になりそうだ。
   パウメイラスは全国選手権5勝4分0敗勝点19の2位。
   前節は守備の連係ミスで失点、週中のリベルタドーレスもパスミスから失点し前半のうちに2失点を許すなど、最近の試合では少し守備面に綻びが見られる。一方で、代表選出のFWホニ(Rony, 1995)、FWドゥドゥ(Dudu, 1992)、FWアルトゥール(Artur, 1998)のスピード豊かなトリオは試合を重ねるごとに連係を深め、両サイドバックからのクロスの精度も高く次々とゴールを記録している。
   今節の対戦相手サンパウロは監督交代後守備が再構築され、攻撃面でも多様なパターンを持つ。難しい試合になりそうだが、選手権連覇に向け負けるとこは許されない。
   パウメイラスからCBグスタボ・ゴメスがギレルモ・バーロス・スケレット(Guillermo Barros Schelotto)監督率いるパラグアイ代表に選出。パラグアイ代表は6月18日にニカラグアとの対戦が予定されている。

得点シーン

(PAL)前半11分 :
相手陣でのプレスからパスミスを誘い、VOLガブリエウ・メニーノがボールを奪と、そのままペナルティエリア左角やや外の位置からディフェンダーのスライディングをかわし右足で巻き込むシュート。ボールは飛びつくGKの指先を越えゴールネットに突き刺さる。
   VOLガブリエウ・メニーノは2020東京五輪代表と3試合に出場。クラブでは2020年のデビュー以来173試合に出場。プレーエリアはボックストゥボックス。厳しいマークと精度の高いミドルシュートが魅力。セットプレーでのキッカーも任される。今季はスーペルコパでの2得点などすでにキャリア最多の7得点を記録している。
(PAL)後半33分 :
自陣から敵陣に大きく蹴りだしたボールにFWブレーノ・ロペスが競りかけるとサンパウロディフェンダーがボール処理を誤る。こぼれたボールをエンドリッキが拾い冷静に相手GKを確認しシュート。これがゴールネットを揺らしパウメイラスが貴重な追加点を奪う。
   16歳のFWエンドリッキは全国選手権では途中出場が続くが8試合205分の出場時間で3得点。週中のリベルタドーレスでも得点を決めており公式戦2試合連続得点となった。今後、先発起用を含め出場時間を増やしていくことが出来るだろうか。

試合概要

   前半3分、サンパウロが相手陣右サイドからのFK。ゴール前に上げられたボールをディフェンダーがクリアするがそのこぼれ球をFWルシアーノ(Luciano, 1993)がシュート。ボールはディフェンダーの腕に当たりPKが判定される。しかし、VARで検証されたところ、ディフェンダーの顔に当たったボールの跳ね返りが腕に当たり意図的でなく不可避性が高いと判断されPKは取り消される。
   試合はサンパウロがボールを保持、パウメイラスは自陣に引きFWや中盤が厳しいチェックで守る展開が続く。
   前半11分にパウメイラスが相手のミスを誘い先制。しかし、その後もサンパウロは右サイドをMFアリソン(Alisson, 1993)、MFミシェル・アラウージョ(Michel Araújo, 1996)の連係で、左サイドはSBカイオ・パウリスタが個人技を起点としてパウメイラスゴールに迫るが、パウメイラスGKウェヴェルトン(Weverton, 1987)を脅かすまでには至らない。
   後半が開始するとサンパウロの攻撃の勢いは強まる。後半5分のFWルシアーノ、14分のFWカレリ(Calleri, 1993)のシュートは枠を捉えるがGKウェヴェルトンが好守。後半15分、CKから元エクアドル代表CBアルボレーダ(Arboleda, 1991)のヘディングシュートはGKウェヴェルトンが見送るがボールはクロスバーを直撃しゴールを奪うことができない。
   その後もパウメイラス陣でのプレーが多くなるが、後半33分、再び守備陣のミスからパウメイラスが追加点。
   サンパウロは最後まで攻め続けるもゴールを奪うことが出来ず、試合は2-0のパウメイラスの勝利で終了。

補足情報、 所感 etc.

   サンパウロは前後半の立ち上がりに好機を迎えたがGKウェヴェルトンの好守にゴールを阻まれた。前半は左サイドでSBカイオ・パウリスタが度々好機を作り出すもサポートの人数が少なく攻撃の厚みを作り出すことができず、後半に投入されたホドリギーニョ(Rodriguinho, 2004)をもう少し早く起用していれば流れが変わっていたかもしれない。
   後半開始時につなぎ役のMFアリソンに替わり右サイドに投入されたFWフアン・サントス(Juan Santos, 2002)は、自らがドリブルで縦に突破するプレーでチャンスを作り出していた。守備面でのポジショニングなどの技術をアリソンから学ぶことができればスタメンを争うことが出来るだろう。
   中盤の厳しい守備で得点を許さず全国選手権では上位に食い込んでいたが、前節に続き今節も2失点で敗戦。前節は不慣れな3バック、今節は自陣でのミスと理由ははっきりしているだけに、次節までの10日間でしっかりと立て直して再び上位争いに加わりたい。
   次戦は6月21日全国選手権第11節アトレチコ・パラナエンセをホームに迎える。
   パウメイラスはボールを保持される時間が長くなるが、VOLゼ・ハファエウが危険なエリアをしっかりと埋め、FWホニやMFアルトゥールも自陣深くまで前後に挟み込む守備で戻るなど粘り強く守ると、守備での寄せから相手のミスを誘い2得点。したたかな試合展開で勝ち点3を勝ち取った。
   後半始めの押されている状況で思い切ってCBカイキ・ナヴィス(Kaiky Naves, 2002)に代えVOLジャイルソン(Jailson, 1995)を投入、後半25分にFWホニ、FWドゥドゥに代わりFWブレーノ・ロペスとFWエンドリッキを投入すると、この2人がそれぞれアシストとゴールを記録する追加点を決めるなど、アベウ・フェヘイラ(Abel Ferreira)監督の采配も冴えわたった。
   次戦は6月21日にアウェイで全国選手権第11節バイーア戦。さらに中3日でホームで首位ボタフォゴとの直接対決が控えている。

インテルナシオナウ(INT) 2-1 ヴァスコ・ダ・ガマ(VAS)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=sjx6lzIJKs0
(INT) : 3' #40 ホームロ(Rômulo, 2000)[]
(INT) : 16' #11 ヴァンデルソン(Wanderson, 1994)[#9 ルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano, 1987)]
(VAS) : 29' #77 ハイアン(Rayan, 2006)[#7 アレックス・テイシェイラ(Alex Teixeira, 1990)]

見どころ

   インテルナシオナウは全国選手権3勝2分4敗勝点11の13位。
   前節のサントス戦は、立ち上がりこそ相手をゴール前に押し込み先制点を奪ったものの、前半15分以降は試合を支配される時間帯が続き相手ゴールに迫る場面もほとんどなく、辛うじて引き分けに持ち込み勝ち点1を獲得した。週中のリベルタドーレスでは、後半18分に先制点を奪うも後半44分に被弾。直前にCBを投入し逃げ切りを図るが守り切ることが出来ず勝ち点2を失う。グループ2位を保ったが決勝ラウンド進出は最終節に持ち込まれた。
   最近の試合でボランチを担ったVOLカルロス・デ・ペニャ(Carlos de Peña, 1992)をケガで、VOLジョニー(Johnny, 2001)はアメリカ代表選出でチームを離脱。MFマウリシオ(Maurício, 2001)も引き続き離脱しており、中盤が懸念される。
   ヴァスコ・ダ・ガマは全国選手権1勝3分5敗勝点6の19位。
   開幕節アトレチコ・ミネイロ戦以来勝ち星から見放されている。前節は3バックで試合に臨むが前半20分までに2失点。最近の3試合で10失点を喫し守備が崩壊している。ウルグアイ代表に選出されたSBプーマ・ロドリゲス(Puma Rodríguez, 1997)、パラグアイ代表に選出されたVOLガラルサ(Galarza, 2002)、イタリア代表の事前登録に名を連ねたSBルーカス・ピトン(Lucas Piton, 2000)、2022年全国選手権得点ランキング2位でベストイレブンのFWペドロ・ハウーウ(Pedro Raul, 1996)など個々の選手のレベルは高いが、勝ち星から遠ざかり自信を失っているように見える。
   2022年はRBブラガンチーノで悪い流れを巻き返すことなくシーズンを終えたバルビエリ(Barbieri)監督だが、今年もヴァスコ・ダ・ガマで同じ轍を踏むのだろうか。

得点シーン

(INT)前半3分 :
FWヴァンデルソンが蹴る左CKは、ヴァスコディフェンダーが後ろにすらす形となり、VOLホームロが走り込むスペースにボールが流れVOLホームロが足に合わせる。インテルナシオナウが早くも先制。
   VOLホームロはデスポルチーボ・ブラジルの下部組織出身。20歳の時、2020年9月ラ・セレーナ/CHIでプロデビュー。ミナスジェライス州選手権での活躍を受け、アスレチックMG(全国選手権4部)から2023年4月12日にインテルナシオナウに加入。買取オプション付きの期限付き移籍で契約期間は2023年末まで。加入直後はベンチを温める試合が続いたが、チームが連敗中の2023年5月13日の全国選手権第6節にスタメンに抜擢。その試合を機にスタメンに続けて起用されるとチームの調子も上向き、出場試合は当初の2試合こそ連敗したものの、その後は3勝2分。今節のゴールはインテルナシオナウでの初ゴールとなった。
(INT)前半16分 :
ビルドアップで敵陣に入ったCBヴィトン(Vitão, 2000)からのパスを右サイドライン際で受けたFWペドロ・エンヒキ(Pedro Henrique, 1990)が素早くゴール前にクロス。ニアサイドに走りこんだFWルイス・アドリアーノがワンタッチで足に合わせるがGKレオ・ジャルジン(Léo Jardim, 1995)が阻止。こぼれ球をFWルイス・アドリアーノが拾いゴール前にポジションをとるFWヴァンデルソンにパスを送るとFWヴァンデルソンは冷静に右足を合わせインテルナシオナウが追加点。
   FWヴァンデルソンは左サイドで攻守に安定した計算のできるプレーでマノ・メネゼス監督に重用され、チーム32試合のうち31試合に出場。この試合では、1点目もCKのキッカーとしてゴールに関与し、2点目は自身がマーク。全国選手権は9試合3得点1アシスト、今季31試合4得点7アシストを記録。
(VAS)前半29分 :
自陣からボールを右サイドに展開し、右SBプーマ・ロドリゲスがゴールライン際までゴール前にクロス。FWアレックス・テイシェイラがボールを受けるが、CB2人が壁となっており、右にボールをはたく。ゴール前から下がったFWハイアンがこのボールをダイレクトに蹴り込み、ボールはゴール左サイドネットを揺らす。
   FWハイアンは2023南米U-17選手権の優勝メンバーにして大会得点王(5得点)。2023年1月19日の州選手権で16歳にしてデビューを果たすが、この試合の前までは州選手権での2試合30分の出場に過ぎなかった。この試合で全国選手権初出場をスタメンに抜擢されると、前半14分にドルブルで右サイドを駆け上がり中央に切れ込みミドルシュート。そして、前半29分にプロ初ゴールを記録。後半24分に交代するまで4本のシュートを放ちチームに推進力をもたらした。

試合概要

   インテルナシオナウが前半20分までに2点をリードしこのまま大量得点を奪うかと思われたが、前半20分の16歳FWハイアンのゴールを機にヴァスコ・ダ・ガマが息を吹き返すと、以降はボールを支配。前半36分のCKからのヘディングシュートが僅かにゴール右に外れるなど、試合の流れはヴァスコ・ダ・ガマに傾く。
   後半に入り立ち上がりはインテルナシオナウが高い位置でプレスをかけ試合の主導権を握るかと思われたが、ヴァスコ・ダ・ガマもプレスを掻い潜りインテルゴールに迫るなど、試合は少しオープンな展開へと傾く。
   後半39分、ヴァスコSBプーマ・ロドリゲスのFKに頭を合わせたFWエリキ・マルクス(Erick Marcus, 2004)のシュートはクロスバーを叩き、後半42分、右サイドを崩して掴んだチャンスから放たれたシュートはゴールポストを叩く。さらにそのこぼれ球にSBルーカス・ピトンが左足を振り抜くがGKジョン・ヴィクトル(John Victor, 1996)が奇跡的なセーブ。
   試合は2-1でインテルナシオナウが辛くも逃げ切り勝利を収めた。

補足情報、 所感 etc.

   インテルナシオナルはこの試合も立ち上がりが良く、次第にパフォーマンスが落ち試合を相手に支配され、巻き返すことができない展開。3試合前のコパ・ド・ブラジルでは試合には勝利を収めたものの後半の失点でPK戦に持ち込まれ敗退。前節は立ち上がりの先制点を守り切れず、週中のリベルタドーレスは劣勢を耐えきれず試合終了間際の失点。今節はGKジョン・ヴィクトルの活躍もありリードを守り切ることが出来たが、消化不良な試合が改善されることなく繰り返されている。
   次戦は6月22日アウェイでのコリチバ戦。相手は未勝利で最下位に低迷しているが、最近の試合を見る限り楽観はできない。
   ヴァスコ・ダ・ガマは中盤から前線に若い選手を多く起用した思い切った先発メンバーで試合に臨むが、前節同様、前半の早い時間帯にたて続けに失点。再び大量失点を喫するかと思われたが、16歳FWハイアンの前半14分のミドルシュート、前半29分のゴールで息を吹き返す。1点差に迫った後は、州選手権での好調時を思い出させる高く敷いた最終ラインと中盤をコンパクトにした陣容でパスを繋ぎ相手ゴールに迫る。相手GKの好守に得点を奪うことは出来なかったが、最近の試合では守備にまわる時間が多く、攻めても攻めあぐねる場面が多かっただけに少しは改善されつつあるのだろうか。
   試合後にクラブはバルビエリ監督の続投を決定。次戦全国選手権第11節は最下位のコリチバ、続く第12節は17位のゴイアスとの対戦はバルビエリ監督の采配に委ねられる。第13節には首位ボタフォゴとの対戦が控えるが、ボタフォゴとは州選手権に2-0と快勝を収めており、バルビエリ監督のもと再現したい。

フラメンゴ(FLA) 3-0 グレミオ(GRE)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=lMcIMHgV-ls
(FLA) : 24' #11 エヴェルトン・セボリーニャ(Everton Cebolinha, 1996)[#43 ウェズレイ(Wesley, 2003)]
(FLA) : 65' #9 ペドロ(Pedro, 1997)[]
(FLA) : 90+6' #27 ブルーノ・エンヒキ(Bruno Henrique, 1990)[#20 ジェルソン(Gerson, 1997)]
(GRE) : N/A

見どころ

   フラメンゴは全国選手権5勝1分3敗勝点16の5位。
   全国選手権では最近の5試合で4勝1分、5位に浮上してきた。週中のリベルタドーレスは、下部組織出身の右SBウェズレイ(Wesley, 2003)のプロ初ゴール、VOLヴィクトル・ウーゴ(Victor Hugo, 2004)のゴールで2-1の勝利を収め、決勝ラウンド進出に向け大きく前進した。
   今節の対戦相手グレミオは3バックを採用し、中盤に人数をかけ攻守にコンパクトに陣形を保ち、細かいパスを繋ぐサッカーで好調を持続。フラメンゴはフォーメーションや軸となる選手が固まらず模索状態が続いている状況だが、どのような戦い方に持ち込むだろうか。
   グレミオは全国選手権5勝2分2敗勝点17の4位。
   前節サンパウロ戦は試合を支配。前半早い時間帯に失点を許すが、失点後も自信をもったプレーで相手ゴールに迫り、短い時間で試合をひっくり返す。逆転後は守備的な試合となるが決定的な場面を許さず勝ち切った。
   週中に試合のなかったグレミオは日程的に優位に立つ。勝ち点差1に迫る5位フラメンゴとの直接対決で勝ち点3を獲得し、首位ボタフォゴを射程圏にいれ国際Aマッチデーの小休止を迎えたい。
   最近の5試合で2得点、中盤で攻守に存在感を発揮するVOLビジャサンチ(Villasanti, 1997)がパラグアイ代表に選出。

得点シーン

(FLA)前半24分 :
右サイドライン際からSBウェズレイがドリブルでペナルティエリアに侵入。ディフェンダーを引き寄せ中央のFWエヴェルトン・セボリーニャにボールを送る。グレミオディフェンダー2人がすかさず寄せるがFWエヴェルトン・セボリーニャは鋭く右足を振り抜きゴール。
   FWエヴェルトン・セボリーニャはフォルタレーザ下部組織から2013年にグレミオ下部組織へ期限付き移籍。2014年に完全移籍を果たすと2014年1月19日州選手権に17歳でデビュー。途中出場を重ね、経験、実績を積むと2018年にレギュラーに定着。2020/21シーズン前にベンフィカ/PORに移籍するが起用法を巡り監督と対立し、2シーズン95試合15得点17アシストの記録を残して2022年6月20日にフラメンゴに加入。ブラジル代表として2019コパ・アメリカで6試合3得点、決勝ペルー戦での先制ゴールなど通算25試合3得点。
(FLA)後半20分 :
相手陣でFWFWエヴェルトン・セボリーニャがプレスを仕掛け3選手でボール保持者を取り囲み相手のパスミスを誘発。相手CBへのパスをカットしたFWペドロがディフェンダーをかわしシュート。これがゴールネットを揺らす。
   FWペドロは監督交代後の戦術にあまりフィットしていないが、それでも今季は29試合24得点3アシスト。全国選手権でも8試合464分の出場で4得点を記録。6月の代表戦に選出されており、アマレリーニャを着ての活躍も期待したい。
(FLA)後半45+6分 :
自陣からのフィードが混戦となりボールがこぼれるとVOLヴィクトル・ウーゴが拾い素早く左サイドへボールを送る。ボールを受けたVOLジェルソンがペナルティエリア内ゴールライン際から柔らかいクロス。ファーサイドに走り込んだFWブルーノ・エンヒキが頭を合わせゴールネットを揺らす。
   FWブルーノ・エンヒキは2019年全国選手権最優秀選手。2019年のフラメンゴ加入後は、スピードと高さで得点やアシストを量産し、リベルタドーレス、全国選手権、コパ・ド・ブラジルなど多くのタイトル獲得に貢献。しかし、2022年6月15日の試合中に膝にケガを負い約10か月戦列離脱、2023年4月に復帰するも出場時間は限られていた。このゴールは実に428日ぶりのゴール。少しずつ出場時間を増やしケガ前の輝きを取り戻したい。

試合概要

   ホームのフラメンゴがボール保持率を高く保ち試合が始まる。しかし、グレミオは中盤での寄せが速く、フラメンゴのパスミスを誘い、ボールを奪っては距離間よくパスを繋ぎフラメンゴゴールに迫る。フラメンゴの守備はグレミオのパスワークに組織的な規律が崩され度々シュートに持ち込まれる。
   しかし、先制点はフラメンゴ。右サイドからの手数の少ない攻撃にSBウェズレイ、FWエヴェルトン・セボリーニャの個人技が絡みゴールを奪う。グレミオは失点後も守備を基盤にボールを奪っては人数をかけた攻撃でフラメンゴゴールに迫るがゴールを奪えない。
   フラメンゴは後半開始時に2選手を交代し3バックから4バックに布陣を変える。しかし、前半と状況は大きく変わらず、ボール保持率は高いものの、ボールを奪われては両SBの裏のスペースを突かれ多くのピンチを招く。フラメンゴは後半20分にプレスから相手のミスを誘い追加点。グレミオも速い攻撃でフラメンゴゴールに迫るがゴールポストに2度弾かれるなど、ゴールをこじ開けることが出来ない。すると、試合終了間際にFWペドロ・エンヒキの428日ぶりのゴールでフラメンゴがダメ押し。
   試合は3-0でフラメンゴが勝利を収めた。

補足情報、 所感 etc.

   フラメンゴはこの勝利で公式戦最近の10試合で7勝3分、直近は4連勝、全国選手権も3位に浮上した。しかし、試合内容は決して褒められたものではなく、ボールを握りながらも創造性に欠け相手守備網を崩すことが出来ず、守備面でもスペース管理が甘く多くのピンチを迎える。リーグ屈指の選手層で勝ち点を積み重ねているが、二冠を制した前年終盤のプレーが印象に残っているだけに現在の試合内容には落胆せずにはいられない。
   次戦は6月22日アウェイでの全国選手権第11節RBブラガンチーノ戦。
   グレミオの公式戦での連勝は4でストップ、全国選手権も3連勝でストップした。しかし、5月半ばに基本的な布陣を3バックに変更して以来、選手間の距離がよく、攻守両面でその影響がチームの好調に繋がっている。この試合では、得点上は0-3の完敗だったが、決定的な場面の数は相手を上回った。2失点目のプレスを受けたボール保持者へのサポートが手薄だったことや、攻撃の最後の局面で精度に欠けるところは見られたことが課題として残ったが、今後も上位争いに加わる可能性は高い。
   次戦は6月22日全国選手権第11節、アメリカ・ミネイロをホームに迎える。

ゴイアス(GOI) 2-2 フルミネンセ(FLU)

動画URL: https://www.youtube.com/watch?v=UfCtSMKe6kw
(FLU) : 2' #14 ヘルマン・カーノ(Germán Cano, 1988)[#99 レレー(Lelê, 1997)]
(GOI) : 45+1' #17 マテウス・ペイショット(Matheus Peixoto, 1995)[PK]
(FLU) : 47' #45 リマ(Lima, 1996)[#21 ジョン・アリアス(Jhon Arias, 1997)]
(GOI) : 85' #27 アレソン(Alesson, 1999)[#6 サンデル(Sander, 1990)]

見どころ

   ゴイアスは全国選手権2勝1分6敗勝点7の17位。
   第6節で首位ボタフォゴを破ったもののその後は1分2敗とリズムに乗れない。週中のコパ・スウアメリカーナは引き分けに終えグループ首位をキープ。しかし、決勝ラウンド進出は最終節に持ち込まれた。
   前節クイアバ戦ではメタリスト/UKRから期限付き移籍で加入中のFWマテウス・ペイショット(Matheus Peixoto, 1995)が契約の問題で欠場したが、問題が解消し今節では復帰が見込まれる。ボタフォゴに黒星をつけたサイドからの攻撃でフルミネンセゴールに迫り、降格圏から脱出したい。
   ゴイアスは6月9日、新監督としてポルトガル国籍アルマンド・エヴァンジェリスタ(Armando Evangelista)氏と契約。氏はポルトガル国外で初めて指揮を執ることになる。今節スタジアムで試合を視察した後チームに合流。6月22日の全国選手権第11節ヴァスコ・ダ・ガマ戦からの指揮が見込まれる。
   フルミネンセは全国選手権5勝1分3敗勝点16の6位。
   相手の高い位置からのプレスにチームの長所を消される試合が続き、公式戦は最近の6試合で1勝5敗、その期間は2得点9失点と攻守の歯車が噛み合っていない。
   今節はCBフェリピ・メロ(Felipe Melo, 1983)、右SBサムエウ・シャヴィエル(Samuel Xavier, 1990)が警告累積で出場停止、VOLアレキサンデル(Alexsander, 2003)も引き続きケガのため試合出場が叶わない。守備面に引き続き不安は残るが、降格圏に低迷するゴイアスから勝ち点3を奪い上位争いに食らいつきたい。

得点シーン

(FLU)前半2分 :
相手陣右からのスローイン、ペナルティエリア内に投げ込まれたボールをFWレレーが受けゴールライン手前からライナー性のクロス。FWヘルマン・カーノがこのボールに飛び込み早くもフルミネンセが先制。
   FWヘルマン・カーノは公式戦7試合ぶりのゴール。フルミネンセの躍進に欠かせない選手だけに再びゴールを量産し、チームを上位に牽引したい。
(GOI)前半45+1分 :
敵陣深くでボールを奪うと手数を掛けずゴール前にボールを送る。ゴール右にSBアポジ(Apodi, 1986)が飛び込もうとするがディフェンダーともつれPKを獲得。このPKをFWマテウス・ペイショットが決め前半のうちにゴイアスが同点に追いつく。
   ベテランSBアポジは今季の全国選手権初先発。サイドバックからウィングまで幅広いポジションをこなし、ひたむきなプレーでチームを支える。このゴールも逆サイドでのボール奪取に素早く反応しゴール前に駆け上がりPKを獲得。3ゴイアスでは3シーズン目だが、36歳の今季もまだまだ衰えを知らない。
   FWマテウス・ペイショットは契約上の問題で前節は欠場したが、問題は解消し復帰後のこの試合でゴール。このゴール以外にもクロスを頭に合わせた惜しいシーンも。得点だけでなくオフザボールの動きでもチームへの貢献度は高く、降格圏脱出のためにもさらなる活躍を期待したい。
(FLU)後半2分 :
VOLアンドレがサイドライン際から中に入ってきたFWジョン・アリアスに縦パスを送ると、FWジョン・アリアスのマークに上がったディフェンダーのスペースにMFリマがポジションを取り、FWジョン・アリアスがボールを送る。MFリマはチェックに来るディフェンダーをかわしシュート。フルミネンセが勝ち越し点。
   MFリマは約3年半所属したセアラーから2022年12月にフルミネンセと4年間の契約を結び入団。この試合を終えた時点でチーム34試合中チーム最多の32試合に出場、州選手権は途中出場が多かったものの、チーム戦術の理解が進むと全国選手権は全10試合に先発出場、この得点で全国選手権3得点2アシストを記録。自らの誕生日を自らのゴールで祝った。
(GOI)後半40分 :
SBサンデルが蹴る左CK、ニアサイドでの空中戦を越えて落ちるボールにFWアレソンが頭を合わせゴールネットを揺らす。
   FWアレソンは2022年12月にヴィラノヴァからの期限付き移籍でゴイアスに加入。2022年は期限付き移籍でクイアバでプレー、40試合8得点4アシストを記録する。ゴイアスでは途中出場が多いがチーム41試合中34試合に出場。この試合も後半19分からの出場で貴重な同点ゴールをマーク。このゴールが今季3点目、全国選手権での初得点。

補足情報、 所感 etc.

   ゴイアスは前後半ともに早い時間帯に守備ラインのマークが甘くなり2失点、自ら試合を難しくする。前半はボールを有効に保持することもできず苦しい展開が続いたが、前半の終了間際に相手のミスをつき同点。後半はリードしたフルミネンセがやや守備的になったこともあり、相手陣でのプレー時間が長くなりシュートに持ち込む回数も増えるが、後半28分の左サイドからのクロスにFWマテウス・ペイショットが頭を合わせたシュート以外に決定的なシーンが作り出せないまま時間が過ぎる。しかし、後半40分にセットプレーから同点とし勝ち点1を積み上げた。
   次戦は6月22日の全国選手権第11節、アウェイでのヴァスコ・ダ・ガマ戦。降格圏に低迷するチーム同士の対戦となるだけに勝ち点3を積み上げたい。
   フルミネンセは全国選手権では第3節以来のスタメンに起用されたFWレレーが期待に応え前半2分にアシストを記録。ここしばらく調子を崩していたFWジョン・アリアスが2節連続アシストを記録し、FWヘルマン・カーノが公式戦7試合ぶりのゴール。攻撃面では少しずつ改善されつつある。一方で、1失点目は相手のアグレッシブなプレスを上手く掻い潜れず、ミスからボールを失いPKを献上。2失点目はセットプレーでマークがずれるミス。いずれも前後半の終盤での失点でダメージは大きい。
   次戦は6月21日の全国選手権第11節、アトレチコ・ミネイロをホームに迎える。
   守備の要で6月の代表戦に初招集を受けていたCBニノが右足太ももの筋肉系のケガで途中交代、代表への招集も見送られた。2020東京五輪チームのキャプテンを務め全試合にフル出場、ブラジルに金メダルにもたらした実績を持ち、2022W杯でも事前登録メンバーに名を連ねるものの、26歳にして初のフル代表への招集だっただけに非常に残念な途中交代となった。

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