デイヴィジ・ワシントン (Deivid Washington)

投稿者: | 2023年7月1日
最新更新日 : 2024/08/22
更新履歴 : 2024/07/16, 2023/08/04

(2023年8月8日、ブラジル紙「GE」公式YouTubeサイトにより。)
   サントス所属デイヴィジ・ワシントン選手の2023年トップチームでの動画集。
   デイヴィジ・ワシントン選手は、背番号「38」。
デイヴィジ・ワシントン・デ・ソウザ・ユージェニオ 若手 選手 ブラジル サッカー サントス センターフォワード

デイヴィジ・ワシントン・デ・ソウザ・ユージェニオ

Deivid Washington de Souza Eugênio

ポジション:フォワード(センターフォワード)/アタカンチ(セントロアヴァンチ)

利き足:右

2005年6月5日生まれ

<幼少期>

 ブラジル連邦共和国ゴイアス州、州都ゴイアニアから南へ約200㎞、ミナスジェライス州との境界の町、イトゥンビアーラに生まれる。

<クラブ経歴>

≪育成時代

 8歳の時にグレミオ下部組織の入団テストを受け見事合格。
 グレミオでの初めての公式戦となるU-9カテゴリーの大会に出場し、得点王を獲得する。
 2016年、グレミオでの活躍にサントスが関心を持ち、デイヴィジを勧誘。デイヴィジはサントス行きを決断する。
 サントス下部組織に入団すると、年齢よりも上のカテゴリーでプレーする機会が増えていく。
 2020年には15歳でU-17全国選手権の8試合に出場(うち先発出場1試合)。
 16歳を迎える2021年には、U-17カテゴリーで25試合(うち先発出場23試合)11得点、U-20カテゴリーで8試合(うち先発出場2試合)1アシストを記録。
 2022年には、U-17カテゴリーで30試合(うち先発出場28試合)30得点、U-17サンパウロ州選手権では20得点で得点王に輝き、U-17全国選手権では10得点で得点ランキング2位。
 U-20カテゴリーで17試合(うち先発出場12試合)6得点を記録。確実な成長を遂げる。

サントス≫

– 2023 –

 2023年1月に開催されるU-20全国大会カップ戦に出場し4試合3得点すると、オダイール・エウマン(Odair Hellmann)監督のもとトップチームのトレーニングに参加。
 2023年4月11日、コパ・ド・ブラジル3回戦で後半44分の交代出場を果たし、17歳でプロデビューを飾る。
 トップチームでセンターフォワードとしてレギュラーを務めるマルコス・レオナルド(Marcos Leonardo, 2003)が5月中旬にU-20W杯出場のためチームを離れることが決まると、2023年5月3日、コパ・スウアメリカーナ第3節にスターティングイレブンに抜擢され、90分間出場。
 5月10日全国選手権第5節バイーア戦では、先発起用の期待に応え、前半4分にプロ初ゴールとなる先制点をマーク。更には、守備陣からのパスをセンターサークル内で受け、ファールで体勢を崩されながらもボールをサイドアタッカーに繋ぎ2点目のカウンターの起点となる。その他にも前線での守備からボールを奪いシュートに持ち込み、クロスボールにダイレクトに足を振り抜きポストを直撃するシュートを放つなど、積極的にゴールを狙い、チームの勝利に貢献する。
 次節の5月14日全国選手権第6節ヴァスコ・ダ・ガマ戦でも、前半29分にマイナスのパスをペナルティエリア入口で受け、ディフェンダーと対峙しながらも、振りの鋭いシュートでゴールマウス右隅に、この試合唯一となるゴールを決める。
 2023/24シーズン前の欧州の移籍ウィンドウで、モナコ/FRAが獲得に意欲。2023年8月4日にはチェルシー/ENGからサントスに獲得オファーが届き、当該移籍ウィンドウでの欧州移籍の可能性が高まっている。
 関連記事 : モナコがデイヴィジ・ワシントン(Deivid Washington)選手獲得に向けオファーか[2023.07.14]

チェルシー/ENG≫

– 2023/24 –

 2023年8月24日サントスはデイヴィジ・ワシントンのチェルシー/ENG移籍を発表。契約期間は7年。延長オプションが附帯。
 関連記事 : 【動画追加】チェルシーがデイヴィジ・ワシントン(Deivid Washington)選手の獲得オファー[2023.08.09更新]
 関連記事 : 【公式発表】デイヴィジ・ワシントン(Deivid Washington)選手、チェルシーへ【2023.08.24更新】
 2023年10月28日プレミアリーグ第10節にて後半36分にピッチに送り出されクラブデビュー。
 2023/24年の主戦場はU-21チーム。U-21チームでは17試合10得点4アシストの成績を収めたものの、トップチームでは3試合25分間の試合出場に止まった。

– 2024/25 –

 2024/25年シーズン前のアメリカ遠征への帯同、プレシーズンマッチへの出場はなく、2024年8月21日、イギリス投資グループ傘下の世界的なスポーツ専門誌「Sporting News」紙では、チェルシーはデイヴィジ・ワシントンの期限付き移籍先を模索中、その候補の一つとして、古巣サントスも挙がっているという。

≪シーズン別クラブ出場記録≫

シーズン所属大会試合出場
時間
得点アシ
スト
2023年(18歳)サントスコパ・スウアメリカーナ427200
全国選手権942520
コパ・ド・ブラジル317000
 合計1686720
2023/24年(19歳)チェルシー/ENGプレミアリーグ21100
FAカップ11400
 合計32500
2024/25年(20歳)チェルシー/ENG
 合計
イタリック斜体は、2024年8月22日現在の記録。
※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。

<代表(世代別含む)経歴>

– 2024 –

 2024年5月17日、世代別代表合宿へのU-20代表23選手の一人として招集
 自身初の世代別代表への招集を受ける。
 この合宿は2025年1月に開幕されるU-20南米ユース選手権に向けた第1回目の代表合宿として位置づけられている。
   関連記事 : [2024.05.17発表]<ブラジルU-20代表招集>
 2024年8月17日、CBFよりU-20代表合宿招集メンバーが発表され、代表23選手の一人として招集を受けた。この代表合宿は。2025年1月にペルーにて開催が予定されているU-20南米ユース選手権に照準とした2度目の合宿。合宿期間は9月2日~10日、5日と8日にメキシコU-20代表との国際親善試合が予定されている。
   関連記事 : [2024.08.17発表]<ブラジルU-20代表招集

<プレースタイル、雑感 etc.>

 サントスFC公式サイトによると、身長187㎝、体重74㎏(2023年6月30日現在)。
 一般に下部組織では恵まれた体格をいかしてゴールを奪う例がよく見られる。
 しかし、デイヴィジは恵まれた体格だけでなく、サントス下部組織入団当初にはウィングとして試合に起用されるだけのドリブルの技術やスピードを持ち、トップチームでは、前線でのボール奪取からドリブルでシュートまで持ち込み、巧みなポジションニングでゴールを奪うなど、体格の優位性以外の特性を生かし結果を残している。
 ペナルティエリアの近くで周りの選手を活かすプレーや、ボール保持者のサポートでサイドに流れるプレー、自らが動くことで味方にスペースを作り出すプレーなど、オフザボールを中心に課題はまだまだあるように思われる。しかし、トップチームの試合では、前線からの守備や、前後に動いてボールを受け、どん欲にゴールを狙う積極性があり、まだまだ成長の余地を残している。

 2023年6月22日、デイヴィジをトップチームに引き上げたオダイール監督が更迭され、パウロ・トゥーハ(Paulo Turra)元アトレチコ・パラナエンセ監督がサントスFC監督に就任。
 6月29日のコパ・スウアメリカーナでの初采配は、すでにグループラウンド敗退が決定していたため、控えや若手選手を主体にスタメンが組まれ、デイヴィジはセンターフォワードとして出場。サイド攻撃からのクロスボールのターゲットとして多くのチャンスを迎え、決定機にも恵まれたが、ゴールを奪うことはできなかった。
 2023年7月にはFWマルコス・レオナルドがクラブを離れる可能性が高い。デイヴィジは、オダイール前監督のもとでU-20W杯でマルコス・レオナルドの不在期間にセンターフォワードとして起用され、その穴を十分に埋めており、後継として最右翼にいる。しかし、監督が代わり、戦術やセンターフォワードに課されるプレーが前監督とは異なるため、フォワードとしてゴールという形で結果を残したかった。

 英紙"The Guardian"(ガーディアン)が選ぶ2005年生まれの「次世代スター」60人に選出。
 (ヴィトル・ホッキ/アトレチコ・パラナエンセ(Vitor Roque / Athletico Paranaense)マテウス・ゴンサウヴェス/フラメンゴ (Matheus Gonçalves / Flamengo)と共にブラジルから選出。日本からは、髙橋センダゴルタ仁胡/バルセロナが選出されている。)

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