最新更新日:2023/12/02
ジョアン・エンヒキ・メンデス・ダ・シウヴァ
João Henrique Mendes da Silva
ポジション:左サイドバック/ラテラウ・エスケルダ
利き足:左
2006年2月28日生まれ
<幼少期>
ブラジル連邦共和国リオデジャネイロ州サンゴンサロ市に生まれる。
2015年、9歳の時に、フルミネンセと提携する地元のサッカースクールに入団すると、その潜在能力が認められ、翌2016年にフルミネンセ下部組織に入団を果たす。
<クラブ経歴>
≪育成時代≫
フルミネンセでは順調にカテゴリーを上げていき、各カテゴリーで主力メンバーとして活躍。 2021年10月には15歳ながらフルミネンセとプロとしての事前契約を締結。
2022年3月24日、フルミネンセと正式にプロ契約を締結。期限は2026年末、7000万ユーロの契約解除金が設定された。 2022年シーズンの前半はフルミネンセU-17チームで交代出場が続くが、シーズン後半にはレギュラーの座を獲得。
2023年は、3月30日開幕の南米U-17選手権代表に選出されたものの、直前のトレーニングで太ももにケガを負い代表を離脱。しかし、ケガは大事に至らす、4月中旬にはフルミネンセU-17チームで試合に出場するまで回復。
2023年5月16日、フェルナンド・ジニース(Fernando Diniz)トップチーム監督の下、コパ・ド・ブラジル ベスト16、フラメンゴ戦1stレグでベンチ入りを果たす。残念ながら出場機会はなかったものの、フルミネンセ(およびフラメンゴ)下部組織選手の誰もが憧れるマラカナンスタジアムでのクラシコという舞台をピッチ上で経験する。
2023年5月25日、コパ・リベルタドーレス予選ラウンド第4節、アウェイでのザ・ストロンゲスト/BOL戦でスターティングイレブンに抜擢。標高3625mのボリビアの首都ラ・パスで行われた試合に90分間のフル出場を果たしプロデビューを飾る。
その後もしばらくトップチームのトレーニングに参加、全国選手権などトップチームの試合にベンチ入りを果たすが出場機会に恵まれず、6月半ばにはU-17カテゴリーに戻り試合経験を積む。
≪フルミネンセ≫
To be Continued...
≪シーズン別クラブ出場記録≫
シーズン | 所属 | 大会 | 試合 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2023年(17歳) | フルミネンセ | リベルタドーレス | 1 | 90 | 0 | 0 |
合計 | 1 | 90 | 0 | 0 |
イタリック斜体は、2023年12月2日現在の記録。 ※ シーズン欄の年齢は、12月31日時点の年齢です。
<(世代別)代表経歴>
– 2021 –
2021年6月、2021年南米U-15選手権に向けた世代別代表合宿の24選手の一人として招集。 翌7月の世代別代表合宿にも招集。この合宿にはサイドバックは3選手が招集、左サイドバックはエスケルジーニャが唯一だった。(しかし、南米U-15選手権は新型コロナ感染症拡大の影響で開催が中止。)
– 2022 –
2022年4月に開催されたU-16カテゴリーのモンテギュー国際大会代表に選出。全4試合に先発出場を果たし、ブラジル代表の同大会38年ぶり2度目の優勝に貢献。
– 2023 –
2023年3月8日にCBF(ブラジルサッカー連盟)から発表された、3月30日開幕の南米U-17選手権代表に選出。しかし、大会直前の3月20日、トレーニング中に左大腿直筋にケガを負い、代表を離脱する。
2023年6月7日、北中米U-17選手権王者のメキシコとの親善試合に向けたU-17代表に選出。 6月28日(メキシコ1-0ブラジル)、6月30日(メキシコ2-5ブラジル)の2試合がメキシコシティで開催。28日の試合は途中出場、30日の試合は先発出場を果たした。
【2023U-17W杯】
2023年10月11日、インドネシアで11月10日に開幕する2023U-17W杯代表の21選手の一人として選出される。
下表「節」欄のリンクは、当ブログの記事にリンクしています。記事内には、当該試合の出場&控えメンバー(ブラジルU-17代表のみ)、試合経過、得点シーン中心の動画、所感を掲載しています。
試合日 | 節 | 対戦 相手 | 試合 結果 | 出場 時間 | 得点 | アシ スト |
---|---|---|---|---|---|---|
2023/11/11 | 予選第1節 | イラン | 2 – 3 | 29 | 0 | 0 |
2023/11/14 | 予選第2節 | ニューカレドニア | 9 – 0 | 75 | 0 | 0 |
2023/11/17 | 予選第3節 | イングランド | 2 – 1 | 90 | 0 | 1 |
2023/11/20 | 決勝一回戦 | エクアドル | 3 – 1 | 90 | 0 | 0 |
2023/11/14 | 準々決勝 | アルゼンチン | 0 – 3 | 84 | 0 | 0 |
合計 | 16 – 8 | 368 | 0 | 1 |
2023年10月11日、インドネシアで11月10日に開幕する2023U-17W杯代表の21選手の一人として選出される。
本大会では初戦こそ途中交代による出場だったが、残りの4試合はスターティングイレブンとして試合に出場。予選第3節イングランド戦では精度の高いクロスでCBダ・マタのゴールをアシスト。
<プレースタイル>
利き足は左。 身長、体重については、クラブやCBF(ブラジルサッカー連盟)の公式サイトに記載はないものの、複数のサッカーサイトで、2023年1月1日現在、身長180㎝、体重73㎏と紹介されている。
試合の展開を読む能力に優れ、試合の状況により、左サイドで攻撃の起点になることもあれば、個人技や選手間の連係でゴールライン際までボールを持ち上がることも。利き足の左足からは、様々なタイプのクロスを供給し、強烈なミドルシュートも放つ。セットプレーではキッカーを務めることも多い。
2023年現在、フルミネンセトップチームにはブラジル代表で活躍したSBマルセロ(Marcelo, 1988)が在籍。マルセロは、フルミネンセ下部組織出身でフルミネンセからプロデビュー、その後レアルマドリード/ESPに移籍し、数多くのタイトルを獲得している。トップチームでのトレーニングでは、エスケルジーニャは憧れのマルセロから直接多くのアドバイスを貰い、多くのことを学び、カテゴリーの試合で実践しているという。
多くの選手と同様、トップチームに昇格しプロデビューを果たし、クラブでリベルタドーレスを制覇し、欧州移籍を果たしチャンピオンズリーグを制覇、そして、ブラジル代表としてW杯制覇を夢見る。 そのスタート地点となるプロデビューは2023年5月25日に17歳で果たした。標高3600mを越える試合会場でのアウェイの試合は、控え選手を中心とした布陣で、ボールを握りながらも相手守備網を崩すことができず、ボールロストからカウンターを受ける展開。得意とする攻撃面での活躍は多くは見られなかったものの、守備面では厳しいマークやカウンターを未然に防ぐプレーなど、17歳でのトップチームデビューとしては及第点の内容だった。
(2023年12月2日追記) 2023年11月10日にインドネシアで開幕したU-17W杯に出場。 2021年のU-15カテゴリーの南米選手権、W杯はコロナ感染症拡大の影響で中止、2023年南米U-17選手権はケガのため代表辞退。常連のように世代別代表に選出されているが、不運が続き、ブラジル代表の黄色いユニフォーム(通称アマレリーニャ)を着ての初めての国際大会となった。
U-17W杯は、チームとしては期待に沿えない結果に終えたが、個人としては得意の攻撃的なプレーを十分に披露し1アシストを記録、守備面でも高い位置でのボール奪取や相手の攻撃を遅らせるプレーをみせ、自陣に押し込まれた際は粘り強い対応でほとんどミスは見られなかったように思う。
2023年12月現在はトップチームへの移行段階にあるが、すでにトップチームのトレーニングに合流する機会も多く、2023年は世代別代表での国際大会や、U-20、トップチームの試合にも出場し、心身ともにトップチームでプレーする準備は整いつつある。 しっかりと準備を整えトップチームに定着し、マルセロの後継者として左サイドを蹂躙する姿が待ち遠しく思われる。